「圭くんには小学校に入る前に会ったきりだけど、当時からすごくハンサムで礼儀正しい子だったので記憶に残っています。まさか、こんなおめでたいことになるとは……」
そう『週刊女性』に話してくれたのは、7月8日に秋篠宮家の長女・眞子さまとの婚約を正式に発表する予定だった小室圭さんの父方の親戚。
しかし、当初の予定は自然災害により変更となった。
「眞子さまは、7月5日から九州北部を襲った記録的豪雨の影響で、多数の行方不明者が出たことに心を痛められたそうです。天皇・皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻、小室さんに相談し、今回の発表を延期されました」(宮内庁担当記者)
両陛下は「国民と苦楽をともにする」という考えで、これまでも自然災害が起こったときは静養などをお取りやめになっている。
孫である眞子さまにも、その方針はしっかりと伝わっているようだ。
「眞子さまの叔母で両陛下の長女・黒田清子さんの婚約発表も、'04年11月の新潟県中越地震などで延期された経緯があります」(同・記者)
今後については、被災地の復旧状況や、関係者のスケジュールなども考慮して再度検討されるという。
小室さんの親戚にもその報告は届いたのだろうか─。
圭さんは神奈川県横浜市出身だが、亡父の敏勝さんは同・藤沢市の出身で、現在でも一族は付近の地主として知られ、駐車場やアパートなどを所有している。
『週刊女性』は5月の「婚約報道」直後や今回も藤沢の小室家周辺を訪れたが、奇妙な“沈黙”に包まれていた。
現地の小室家の本家にあたる邸宅を訪ね、圭さんや敏勝さんの名前を挙げても、
「そんな名前に記憶はない」
とインターホン越しに一蹴されてしまったことも。
別の親戚も、
「報道があった直後には、あの圭くんとはわかりませんでした。テレビ局が取材に来て初めて知ったので……」
と戸惑いぎみに答えるのみ。天皇の直系である「内親王」の眞子さまを嫁に迎える雰囲気にはなっていなかった。
別の親戚筋が説明する。
「藤沢の小室家と圭くんの小室家では、付き合いがなくなっているからですよ。
15年くらい前に圭くんのお父さんが突然亡くなって、その後、あとを追うように圭くんの祖父も亡くなりました。圭くんのお父さんには兄弟がいましたが、遠くへ婿入り。
その後、圭くんの祖母も亡くなったので、敏勝さんの実家は取り壊しになり、疎遠になったんですよ」
地元の高校から明治大学理工学部に進んだ敏勝さんは、同大学の建築学科を卒業し、横浜市役所に就職。
「技官として奉職して、同じ藤沢近辺出身の佳代さんと出会って結婚し、圭さんが生まれました」(皇室記者)
しかし、小室さんが小学4年生のころに、前出の親戚が言うように“不幸”が襲った。
一部の週刊誌では敏勝さんは「自殺」とも報じられたが、ある親戚が重い口を開く。
「私は心臓発作のような突然死だったと聞いていますよ。でも、それにショックを受けて、すぐに敏勝さんの父、つまり圭さんのおじいさんが自宅であとを追うように……。
圭さんのおじいさんは、藤沢の金属加工工場で働くサラリーマンをやっていたまじめな人でしたよ」
そんなルーツを持つ小室さんについて、元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんはこう話す。
「小室さんが父方の親族と疎遠になっているのは、父親や父方の祖父母が亡くなっている状況では、やむをえないように思います。
眞子内親王殿下と小室圭さんの交際期間は5年ほどあったようですから、お互いの家族のことなどすべてを知ったうえでのご決断だったと思います」
小室家に近い関係者も、小室さんの考えをこう代弁する。
「圭くんは横浜出身ですけど、湘南藤沢の『海の王子』として活動したり、眞子さまと江の島デートをしたりと、藤沢エリアに愛着があるようにも感じます。
やはり、お父さんの出身地を肌で感じたい思いや、眞子さまに紹介したい考えがあったのではないでしょうか」