「ホンマこのとき、誰もこっちの話聞いてへん。見てすらいない」
舞台上であきれながらそう話したのは、KinKi Kidsの堂本剛。10月13日に大阪・森ノ宮ピロティホールで開催された彼の独演会『小喜利の私』でのことだった。
「『小喜利の私』は'12年から剛クンがほぼ毎年、開催しているトークイベントです。芸人さんのような、いわゆる“大喜利”を披露し、さまざまなお題に剛クンが答えます」(芸能レポーター)
そんな和やかそうなイベントで、なぜ冒頭のような発言となったのか……。
「ジャニーズだけでなく、ほかのアーティストのコンサートでも多い、会場に無数のテープが舞う演出が、今回の『小喜利の私』でも行われたのですが、テープが発射されると、それをゲットしようと、大勢のファンが剛クンの話もそっちのけで群がって……。それに対しての発言だったんです」(訪れたファン)
ジャニーズファンの間では“銀テープ(略して“銀テ”)”と呼ばれるこちらのテープは、公演の記念として人気が高い。基本的にツアーのタイトルが印刷されるが、中にはメンバーのメッセージが入ったテープもあり、ネット上では高値で取引されている。
「銀テを求めて、争奪戦になることも多いです。中には自分の席から遠く離れたところまで取りにいくマナーの悪い人もいるので、トラブルになったり……。
そもそも会場には剛クンを見に、話を聞きに行っているんですから、それを無視するような行動は、彼に対してめちゃくちゃ失礼です」(前出のファン)
剛の苦言は、実は前日の12日の公演でも……。
「銀テが舞って、それを取ろうと興奮するファンたちに対して、“転売したらブチ殺す”と、ひと言。怒っているという感じではなく冗談っぽく言っていましたが、本心だったと思います」(12日に訪れたファン)
同様の転売に関するトラブルは10月22日まで開催されていた、V6のライブツアーでも起こった。
「ライブではメンバーがサイン入りのゴムボールを観客に投げるのですが、サインボールがオークションサイトで転売されることが相次いでいたんです。
そこで三宅健クンは9月16日~17日の仙台公演では、サインとともに“STOP! ヤフオク メルカリ STOP!”という直筆のメッセージを添えていました」(別のファン)
しかし彼の思いは一部には伝わらず、いまだにサインボールは転売され続けている。ファンなら転売は絶対、STOP!