「今したいこと? スイスかスウェーデンかイタリアに旅行に行きたいです。あとはパリにイギリスに……」
ヨーロッパに行きたい?
「ニューヨークにも行きたいです(笑)」
のっけから天真爛漫(てんしんらんまん)なトークで場をなごませる綾瀬はるか(32)。彼女の周りにはいつものほほんとした空気が漂い、周囲を自然と笑顔にさせる。
そんな雰囲気から打って変わって、大河ファンタジー『精霊の守り人』では槍使いの女用心棒・バルサ役を演じ、“激闘”を繰り返してきた。足かけ3年、シリーズで放送されてきた本作は、大河ドラマ『八重の桜』を終えてから初めてのNHK主演作とあって、彼女にとっても特別なものに。
11月25日からは最終章がスタートし、壮大な物語がいよいよ完結を迎える。
「もちろん寂しいなって気持ちもありますけど、やり遂げた、やりきったって意味では“やっとこさ!”って感じです」
劇中ではたくましく日焼けしたメイクが印象的だったが、
「毎回、メイクを落とすのがすごく大変なんです。髪も泥だらけみたいになってるから、いつもお風呂では頭から黒い汁が出てきたりして(笑)」
と、彼女らしい(!?)エピソードも。そして、やっぱり見どころと言えば、なんといっても激しいアクションだ。
「シーズン1で初めてアクションシーンを撮ったとき、本当に……本当に大変だったんです! “明日からやっていけるのか”ってすごく不安になっちゃうくらい(笑)。これは気力と体力がないと乗り切れないぞと。
槍の使い方も最初は全然サマになってなくて、槍を振ると、重さで自分も振られてしまって。だから最初は、“まずは筋トレを頑張らなきゃ”という思いが強かったのを覚えています」
というわけで、はじめのころは腕立て伏せや腹筋など身体づくりにも力を入れていたそう。
「でも、シーズン2、そして最終章と進んでいくうちに身体の使い方とか上手にコントロールできるようになっていったので、気づけばそこまで筋トレをやらなくても大丈夫になっていましたね。むしろアクションに慣れていったのか、最終章では逆に“物足りないなって(笑)」
ちなみに、すべての撮影が終わった今も筋トレ続行中?
「今は週1回くらいかな。だから腕とかぽよっとしているかもしれないです……(笑)」