ジャニーズ事務所を退社し、AbemaTVでの生放送『72時間ホンネテレビ』や新CMなど精力的に新たな活動を開始している稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の元SMAPの3人が、2018年、いよいよ楽曲リリースに乗り出すと言われている。
「ワーナーミュージック・ジャパン内に、『ディビジョンC』という、彼らの所属事務所『CULEN』に関する部門が立ち上げられています。SMAPのCDを出していたビクターの担当者がワーナーに移ってきたんです。
『ホンネテレビ』でも、3人が歌う曲が流れたりしていましたが、ここではそのAbemaTVで披露した曲の管理を行うといわれているようです。ただ、そのぐらいだったら事務所でできることだと思いますし、ビクターから引っ張ってくることもない。3人での楽曲を見据えたものですね」
と、ジャニーズ事情に詳しいある芸能ジャーナリストは言う。
なぜCULENはワーナーを選んだのか。芸能ジャーナリストは続ける。
「山下智久が、NEWS脱退後はワーナー所属だったということがまずあります。2012年の山Pと香取慎吾のユニット、『The MONSTERS』のCDリリースの時に、ワーナー側のスタッフと飯島さんは何度も折衝を重ねています。その縁がきっかけになっていると思います」
テレビの歌番組に出演する可能性
ファンにとっては待望の新曲となるが、曲の制作は誰が担当するのか、すでに曲はできていたりするのか、さらに作業が進行し、レコーディングに入っていたりするのだろうか。前出の芸能ジャーナリストは言う。
「3人の中では、“誰々に作ってもらいたいね”“こんな曲がいいね”という話ぐらいはしているとは思いますが、現時点ではワーナーに部門ができたというところまでで、具体的なビジネスベースにはまだのっていない段階ですね」
この先、楽曲リリースが具体的に進んだ場合、それはどんな形態でリリースされる見込みなのだろうか。
「これまでの流れから、CDではなく配信にする可能性も高いかもしれません」(前出・芸能ジャーナリスト)
その理由として「オリコンのトップ3に入ったぐらいでは許されないところはありますから」と、売り上げ枚数を理由にあげた。
SMAP5人での最後のシングルとなった2015年発売の『Otherside/愛が止まるまでは』は、初週15万枚の売り上げ。チャート1位を獲得しているが、3人での曲がこれを上回るのか下回るのか、予測はできず、他のアーティストに負けてしまう可能性もないとはいえない。
「逆に、“5万枚限定”“10万枚限定”にするなどして、1位を取れなくても言い訳のたつ売り方もあります。それとも、握手会をして売上を伸ばすなんてことも、今の彼らの話題性の集めかたを考えると、あるかもしれません」(前出・芸能ジャーナリスト)
楽曲をリリースしても、彼らが歌番組などに出演することに関しては、厳しい状況は続く。あるテレビ関係者は言う。
「地上波の歌番組に関しては、ジャニーズ側から圧力をかけるといったことはないはずですが、局側が配慮する可能性は高いです。ゲスト出演は難しくても、チャート番組でMVが流れたり、もちろんCMを打てば、そこで曲がガンガン流れることにもなります。テレビでの露出に関しては、隙間をつくようなスタイルでいくと考えられます」
リリースが決まり発表された曲が、SMAPを思わせるような歌詞やメロディだったりした場合、スマロスが続くファンたちにとっては大きなプレゼントになる気がするが、ジャニーズ事務所に残った2人のメンバーのファンの心情は、おだやかではいられないものになりそうだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>