電撃発表だったーー。
9月13日、ジャニーズ事務所の滝沢秀明が引退を表明した。今後は裏方として、タレント育成や舞台、コンサートのプロデュース業に専念するという。
すでに一部週刊誌で報じられているが、つまり、彼はジャニー喜多川氏の後を継ぐということだ。
でも、どうしてこの時期に、タッキーが引退を発表しなければならなかったのか。それには大きくなったジャニーズ事務所が抱える問題が、関係してくる。
ジャニーズ事務所が抱えるタレントの数は、芸能プロダクションの中でも、トップクラスに位置する。しかも、ほとんどがグループだ。第1号『ジャニーズ』以来、数々のグループが誕生し、活躍してきた歴史がある。
それは現在も途切れることはない。
デビューとは『CDデビュー』のこと
ここで問題となってくるのが『Jr.(ジュニア)』と呼ばれる予備軍の存在。
Jr.にも多数のグループがあるが、彼らがJr.でなくなるためには『デビュー』して昇格しなければならない。一般の人にはわかりにくいが、ここでいう『デビュー』はジャニーズ用語であり、『CDデビュー』のことを指している。
「CDがなくなるかもしれないという時代に、そういう考えはもう古いのですが、CDが出せなければ、彼らはいつまでたってもJr.で“予備軍”のまま。昨年の報道で、振付師が一部のJr.に対して“もうお前ら、CDデビューできないから”と言ったことは芸能関係者のあいだでも話題になりました」(芸能プロ関係者)
『デビュー』を夢見てジャニーズに入ったJr.たちの落胆ぶりは推して知るべしだろう。