11月9日に開かれた、『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』。皇后・雅子さまの涙を誘った嵐のパフォーマンスはもとより、「御祝いの言葉」を読んだ芦田愛菜も多いに話題をさらった。
昭和初期に製作されたというアンティークの振り袖を身にまとい、3万人の観衆が見守るステージに立ち、「謹んで申し上げます。天皇陛下御即位にあたり、心よりお祝いを申し上げます」。よく通る声で切り出すと、「古くから日本に伝わる文化を大切にしつつ、あたらしい日本へと躍進していく、そんな時代になっていくことを、切に願っております」などと約2分半、よどみなく読み上げた。
その凛(りん)とした振る舞いに観衆はもちろん、中継を視聴した国民から、「さすが芦田プロ!」との声が上がった。「芦田プロ」は、子役とは思えない演技の達者ぶりにつけられた芦田の異名だが、まさに面目躍如といったところだろう。
「芦田は、令和を迎えた5月1日のNHK特番にもゲスト出演しています。的確なコメントで“大人たち”を感心させていたことから、この日のキャスティングになったのでしょう。知性と清潔感を持ち合わせた、新時代を象徴する若い世代の代表という意味では、代えがたい存在でした」(芸能プロ関係者)
世紀の大舞台で、天才子役として名をはせた貫禄を見せつけた格好となったが、一部では「愛菜ちゃんは今後どうなってしまうのか」という、心配に近い声が上がっている。
芦田は、2010年の日本テレビ『Mother』で当時6歳にして驚愕(きょうがく)の演技力でブレイク。2011年のフジテレビ『マルモのおきて』では、鈴木福とのコンビで高視聴率を獲得。福君と歌った主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』は、オリコンチャートで週間2位まで上りつめる大ヒットになり、この年のNHK紅白歌合戦にも出場。さらに2013年にはハリウッド映画『パシフィック・リム』で世界デビューまでしてしまった。
子役としてなしうるすべての快挙を達成してしまった芦田が、次に挑んだのが、なんと中学受験だった。6年生の夏前からすべての仕事を休み、受験勉強に専念。1日12時間の猛勉強の末に、見事に桜を咲かせた。