「今の仕事が大好きだし、過去に戻りたいと思ったことはないですね」

 人気コミックが原作のドラマ『テセウスの船』(TBS系)で、日曜劇場初主演を務める竹内涼真(26)。殺人犯として逮捕された父親の事件の謎を追う主人公が、事件が起こった平成元年にタイムスリップしてしまうというミステリー作品だ。

サッカーで挫折したからこそ今がある

「今回の作品は過去に戻るのがストーリーの鍵になりますが、僕自身は人生の選択という意味で後悔していることがないので、あのときに戻れたらと思ったことはないです。学生時代はプロのサッカー選手を目指して、本気で取り組んでいたけど、ケガもあってサッカーでは挫折しました。

 でも、それがあったからこそ、今の仕事をさせてもらえているので。僕はプロスポーツ選手になる運命ではなかったんだと思っています」

 殺人犯の息子という残酷な運命を背負う役柄だが、シリアスに演じるつもりはないと語る。

「背負っているものは重いなとは思いますが、そういう運命に対して命をかけて本気で向き合うという役どころ。その中で家族との絆などが描かれていくので、楽しいシーンは明るく演じたいです」