「嘘や隠し事はしないほうですね。僕、家に帰ったら、家族にその日にあったことを全部話すんですよ、聞かれてもいないのに(笑)。
今はドラマの現場と家の往復の毎日ですし、いろんなことを秘密にできる時代でもなくなっているので、だったら最初から持たないほうがいいかなと。健全な生き方をしようと思ってます」
役に重ねる娘の未来
ドラマや映画のみならず、舞台にナレーションにと幅広いジャンルで活躍し続ける俳優の向井理(37)。現在はドラマ『10の秘密』で、妻に離婚を切り出されシングルファーザーとなった主人公・白河圭太役に挑戦中。ベールに包まれていた登場人物たちの欲望が次々と暴かれていく本格サスペンスだ。
「昨年から撮影は始まったんですが、5回くらい雨で撮影がなくなったりと天気に悩まされることが多いんです。そういう意味ではスケジュールはハードですね。それと、裸足のシーンが多くて。寒空の中をしょっちゅう裸足で走り回っているので、足の裏もちょっとハードです(笑)」
14歳の娘の誘拐を発端に、登場人物たちのさまざまな“秘密”が明らかになっていく本作。私生活では2児の父である向井は、今回の父親役を演じるにあたり、こんな思いを抱いてしまうという。
「うちの子どもたちは、まだひとりで学校に行くことも考えられないくらい小さいですけど、いつかは知らない人と会っていたり、秘密を持つようになるのかなって思ったり。
娘が反抗してくるシーンもあるんですが、“こういう日が来るのかな”と考えさせられることもあります」