今年11月でデビュー25周年を迎えるV6。『学校へ行こう!』で大ブレイクしたが、その後“冬の時代“も経験してきた。それでも、1人もメンバーが欠けず、4人が結婚しても人気は衰えない。なぜ、仕事もプライベートも、ここまで安定しているのだろうか。四半世紀で築き上げた6人の“愛“を振り返る──。
なぜV6は安定しているのか
'97年から始まったレギュラー番組『学校へ行こう!』(TBS系)で絶大な人気を誇ったV6は、'08年に番組が終了して以降、個々で活躍していった。
「坂本昌行さんはミュージカル、長野博さんはグルメ、井ノ原快彦さんはMC、森田剛さんは舞台、三宅健さんは手話、岡田准一さんは俳優と、得意分野がはっきりしています」(スポーツ紙記者)
今では、日本アカデミー賞を受賞するなど、俳優として高く評価されている岡田だが、デビュー間もないころに彼を取材したことのある芸能ライターの女性は、当時からその片鱗があったと話す。
「'01年にテレビ朝日系で放送されたドラマ『反乱のボヤージュ』で渡哲也さんと共演し、彼の演技に影響を受けたみたいです。ほかのメンバーに“もっと芝居をやりたい“と話していて、かなり熱い思いを持っていましたよ」
'08年に放送された『SP スペシャルアンコール特別編』(フジテレビ系)で共演した春田純一は、現場の空気作りがうまいと感じたようだ。
「私が公安として岡田さんを取り調べるシーンで一緒になったのですが、彼は役に入り込んでいて、集中していました。緊迫したシーンだったので、現場の雰囲気も和気あいあいとしたものではいけません。彼はきちんとわかっていて、そうした空気を作ろうとしていた印象を受けました」
'08年に公開された映画『陰日向に咲く』では、何をやっても成果の上がらない若者役を演じた。同作で照明を担当した中須岳士さんは、岡田のストイックな姿勢に驚かされたという。
「映画は爆破や火事のシーンでなければ1台のカメラで撮ることが多いんです。いろいろな方向から撮るために、何度も同じ芝居をする必要があるので、岡田さんが雨の中、涙を流すシーンは10回以上撮りました。
普通、リハーサルのときは力半分で演技をすることが多いのですが、彼は常に120%でやっていた。毎回、全力で涙を流していたので、よくここまでできるなと驚きましたね」
役者として評価された岡田に対し、井ノ原は『あさイチ』(NHK総合)のキャスターとして“朝の顔“になった。
「'10年3月から'18年3月の8年間にわたって、元NHKアナウンサーの有働由美子さんとともに人気を博しました」(前出・スポーツ紙記者)
'17年から1年間、一緒に仕事をした副島淳は、井ノ原の気遣いに癒されたと話す。