木村拓哉が再び世界進出に乗り出すようだ。

 動画配信サービスHuluで配信される“全編英語の国際ドラマ”『THE SWARM』(世界同時放送・配信予定)への出演が決まったという。

 木村にとって海外ドラマは初出演となるのだが、ここで懸念されるのは彼の英語力だろう。かねてから静香とCocomi、Koki,は英語が堪能だとされているが、はたして……。

 木村が初めて出演した国際的な作品といえば、香港映画『2046』(2004年)だ。続いて出演したフランス映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(2009年)ではその英語力がどれほどのものか注目されていたが、そもそも彼が英語を使うシーンが極端に少なかったため、その力量を測ることはできなかった。

 そして、サムライ映画『無限の住人』(2017年)を携えてカンヌ映画祭に乗り込んだときのこと。英語でインタビューの受け答えをする木村の映像がいまも残っている。たどたどしい英語にも聞こえるが、この映像を視聴した外国人YouTuberによると「文法や発音がところどころ正しくないところもあるが、しっかり伝わる」とある。

オンライン英会話を利用して

……さて、現在の木村はどうなのか。「海外ドラマに出演しても問題ない」と言うのは海外ドラマ配信会社のプロデューサー。

「木村さん、日常会話はまったく問題ないようです。今回のドラマは全編英語ですし、彼は重要な役なのでセリフも多い。オファーを受けたからにはやりきる自信があるんでしょう。『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』の撮影でも、自分の英語がつたないことはわかっていたものの、“当たって砕けろ”の精神でキャストたちにも積極的に話しかけていましたね。そのときは世界各国から俳優やスタッフが集まっていたので、なかには英語が得意でない人もいたようで、話しかけやすかったところもあったとか」

 以前、家族の中で一人だけ英語がわからず、自宅内で孤立しているという報道もあった木村。どうやって英語を上達させたのだろうか。 

オンライン英会話などを利用して独学してきたと聞きました。外国人の講師を前に正しい文法なんかも必死に学んだんだそうです。忙しくてわざわざ学校に通う時間はつくれないですからね」(同前)

 こうしたチャレンジングな行いもさることながら、英語力アップのいちばんの“原動力”はふたりの娘にあったという。

夫婦が娘さんたちを通わせていたインターナショナルスクールは、すべて英語で授業が行われます。保護者についても学校行事に積極的に参加させるような校風ですし、配布される書類などもほとんど英字。先生方とのやりとりも英語を使うようなので、もともと話せる父兄はいいですが、そうでもなければ話せるようになるしかないのです」(女性誌記者)

 家庭教師は身近にいた娘たちということか。

 子どもたちをインターナショナルスクールに入れようと最初に考えたのは静香だという。となると、ある意味で木村の英語が上達するきっかけも静香が作ったことになるのではないか。静香のプロデュース力恐るべし。

 木村ファミリーはどこまで突き進むのか──。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。