昭和29年の誕生以来、その究極なる美味で人々を魅了してきたシウマイ弁当。それを愛してやまぬアラフィフ記者が、取材に向かった現場で目にしたものは。ついに暴かれたシウマイ弁当のおいしさの秘密、ご覧あれ!!

 アラフィフ記者・山ぴーは動揺していた。今の気持ちを一体、どう伝えればいいのか。

 憧れの先輩を勢いでデートに誘ったら意外やOK。ドキドキで待ち合わせ場所に行ったら「で、どこに連れてってくれるの?」なーんて腕を組まれちゃった男子中学生……?いや知らんけど。それくらい好きです、シウマイ弁当!行楽シーズンのたびに提出していた企画は通ることがなかったけど、いざ通ると愛を叫ぶことくらいしかできないのね~。

ファンの聖地崎陽軒横浜工場へ

人生初ひょうちゃんと一体化! 撮影/矢島泰輔
人生初ひょうちゃんと一体化! 撮影/矢島泰輔

 さて、横浜工場に到着した取材班。コロナ禍で休止していたが、平時はその人気の高さから、予約の取れない工場見学スポットとしても有名だ。

 さっそく崎陽軒“中の人”広報・野本さんと小川さんが登場する。突然、期間限定でそっとオモシロ企画(復刻版シウマイ弁当とか)を開催しちゃったり、いつもやきもきさせられる存在……ここでグッと距離を縮めたい!

 さりげなく、数年前のキャンペーンでゲットしたひょうちゃん(崎陽軒のキャラ)タオルを使い、ファンをアピール。同じく課金しまくって2色ゲットしたひょうちゃんトートバッグを実家で探しきれなかったのが口惜しい。

 続けざまに、山ぴー母のコレクションであるひょうちゃんの醤油容器画像をお見せし、気を引く。作戦は功を奏し、私はこの取材でしか知りえなかった数々の貴重な情報を得た─。

 それは例えば、崎陽軒の成り立ち(もとは駅売店)や、シウマイの歴史(横浜名物として初代社長が南京町の点心職人をスカウトして開発)。シウマイには添加物が一切入っていないこと。シウマイ弁当は栄養満点(800kcal)を目指して作られた幕の内弁当であり、かまぼこ、玉子焼き、焼き魚という三種の神器が欠かせないこと。

掛け紙の歴史。発売当初(昭和3年)には100円の売価が。今100円なら毎食買うよ! 撮影/矢島泰輔
掛け紙の歴史。発売当初(昭和3年)には100円の売価が。今100円なら毎食買うよ! 撮影/矢島泰輔

 すべての情報が感動的でドラマチックだった。だが、なによりも眼下に広がる光景が圧倒的だった。だってほぼ手作業なの!それでいて1日最大1万8000個も作っちゃうの!

 
横浜製であることの証、掛け紙のひもかけは職人の手で4~5秒で完成。ミラクル。すべての弁当は手詰めで、20人ほどのスタッフが黙々とおのおのの具材を入れていく。ああ、美しく完璧な世界。いつまでも見ていたい。あと工場中がイイ匂いで天国。あ!シウマイもいいけど、俵形ご飯のおいしさ、アレってなんなんですか!?

「お米は崎陽軒ブレンドで、蒸して炊き上げます。それを経木の折に入れるので、お櫃のように水分量がうまく調整され、冷めてもおいしく仕上がるんですよ」(小川さん)

 だからあんなにムッチムチウマ~なんですね!(涙目)お米をアテにビール飲める!! そして、ついに禁断の最終質問をするときがきた。

山P「あんず、いります?」

小川さん「(笑)賛否両論いただきます。が、食べるタイミング含め、みなさんに議論いただくのも楽しいかなと。ちなみに面白かったご意見として“唐揚げと一緒に食べるといい”というものがありました」

 アメイジング!今世紀最大の撮れ高とともに工場を立ち去る山ぴーとカメラマン。2人の手には、しっかりとシウマイ弁当柄Tシャツが握られていた……とさ。《完》

広報・野本さん、小川さんありがとうございました! 撮影/矢島泰輔
広報・野本さん、小川さんありがとうございました! 撮影/矢島泰輔

「え、横浜周辺でしか買えないんでしょ」と不満顔のみなさんへ

 安心してください!日本全国で買えるようになりました!!

 なんと冷凍便による通販がスタート!シウマイ弁当の仲間である「おうちで駅弁シリーズ」各種(各630円)が全国どこでも味わえる素晴らしき時代が到来です!詳しくは崎陽軒ネットショップで検索を!

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