目次
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ー 第1位:『となりのトトロ』(1988年公開)/410票 ー 第2位:『千と千尋の神隠し』(2001年公開)/325票
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ー 第3位:『天空の城ラピュタ』(1986年公開)/176票 ー 第4位:『風の谷のナウシカ』(1984年公開)/167票 ー 第5位:『魔女の宅急便』(1989年公開)/137票
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ー 第6位:『もののけ姫』(1997年公開)/124票 ー 第7位:『崖の上のポニョ』(2008年公開)/110票 ー 第8位:『ハウルの動く城』(2004年公開)/82票
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ー 第9位:『火垂るの墓』(1988年公開)/78票 ー 第10位:『紅の豚』(1992年公開)/66票 ー 11位以下の得票結果

 日本はもちろん世界に愛されるアニメ制作会社・スタジオジブリ。毎年8月には、日本テレビ系『金曜ロードショーにてジブリ映画作品が放送されており、夏の風物詩として楽しみにしている人も多いだろう。

 今年は8月12日に『天空の城ラピュタ』、19日に『となりのトトロ』が放送され、26日は『耳をすませば』が放送予定だ。

『天空の城ラピュタ』は18回目のテレビ放送にもかかわらず平均世帯視聴率が12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、『となりのトトロ』も同じく18回目のテレビ放送ながら平均世帯視聴率13.7%(同)を記録した。まさに「ジブリ人気、根強し」といった印象だ。

 数多くのヒット作を世に放ってきたスタジオジブリだが、なかでも人々に愛される作品はどれなのか。「好きなジブリ作品は?」とのアンケートを実施したところ、10代〜90代の男女2000人から回答が集まった。さっそく1位から、発表していく。

◇     ◇     ◇

第1位:『となりのトトロ』(1988年公開)/410票

<ストーリー>舞台は、まだテレビがなかった時代の日本。小学6年生のサツキと4歳のメイは、病気で入院療養している母の病院が近く、自然が豊かで空気がきれいな村へ、父とともに引っ越してきた。そこで、不思議な生き物「トトロ」に出会う……。

<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/サツキ:日高のり子 メイ:坂本千夏 とうさん:糸井重里 かあさん:島本須美 ばあちゃん:北林谷栄 トトロ:高木均 ほか

 栄えある第1位に輝いたのは、410票という圧倒的な支持を集めた『となりのトトロ』だ。実は1988年の公開当時は興行的にあまり振るわなかったが、徐々に評価と人気が高まり、'97年に発売されたビデオは、発売後約1か月で100万本を出荷する大ヒットを記録している。

『となりのトトロ』(C)1988 Studio Ghibli
『となりのトトロ』(C)1988 Studio Ghibli

 2人の姉妹とトトロ、ネコバス、まっくろくろすけといった愛くるしい生き物たちとの交流を描く本作は、まず「キャラクターが好き」という声が多くを占めた。

「姉妹とネコバスなど出演するものが全て可愛い」(70代・男性)
「サツキとメイの姉妹が助け合う場面や、トトロの姿がとても可愛い」(60代・女性)
「メイとサツキの仲の良さや絵のタッチがとても可愛くて好き」(30代・女性)
「トトロが可愛いから」(10代・女性)

 また、家族愛を丁寧に描いたストーリーに対して、大人になってからも共感するとの意見も多い。

「子どもの時も、大人になった今も、それぞれの気持ちになって楽しめる」(30代・女性)
「大人には感じられない、無邪気な子どもの純粋な気持ちを思い出さしてくれる作品やから」(60代・女性)
「人の優しさや今現在忘れてしまっている世界を取り戻させてくれる」(70代・女性)

『となりのトトロ』(C)1988 Studio Ghibli
『となりのトトロ』(C)1988 Studio Ghibli

第2位:『千と千尋の神隠し』(2001年公開)/325票

<ストーリー>10歳の千尋は両親とともに車で引っ越し先へ向かう途中、森の中のトンネルから通じる「不思議の町」へ迷い込む。両親を豚の姿に変えられてしまい、ひとりぼっちとなった千尋は、「千」と呼ばれるようになり、魔女・湯婆婆の下で働き始める。

<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/荻野千尋:柊瑠美 荻野明夫:内藤剛志 荻野悠子:沢口靖子 湯婆婆:夏木マリ 釜爺:菅原文太 ハク:入野自由 坊:神木隆之介 ほか

 第2位となったのは、'01年公開の『千と千尋の神隠し』だ。興行収入は約316億円。さらに米国の第75回アカデミー賞にて「アカデミー長編アニメ映画賞」を受賞するなど、名実ともにスタジオジブリを代表する作品と言っていいだろう。'22年には、橋本環奈と上白石萌音のW主演で舞台化されたことでも話題を集めた。

『千と千尋の神隠し』(C)2001 Studio Ghibli・NDDTM
『千と千尋の神隠し』(C)2001 Studio Ghibli・NDDTM

 本作の好きなポイントとして、まず、独特の世界観や魅力あふれる個性的なキャラクターを挙げる意見が多い。

「不思議な異世界感と憎めないキャラたちが好き」(10代・女性)
「不思議な世界が体験できる」(80代・男性)
「ストーリーも好きだしキャラクターも好き。大根とかひよこの神様すき」(20代・女性)
「ハクがカッコいいから」(30代・女性)

 甘えん坊だった千尋が様々な困難を乗り越えて成長していくストーリーに共感を覚える人も多数。

「自分で見るたびに、あるいは誰かと見たときに、作品の細かなところまでいろいろな解釈を与えてくれる。女の子がアイデンティティーを確立していく王道の展開も良い」(30代・男性)
「千尋の生命力の強さや順応性など成長が感じられたし、銭湯の設定も面白い作品だったから」(50代・女性)
「千尋が、両親を助けるためにいろんな体験を通して、成長する姿が感動的」(70代・女性)

『千と千尋の神隠し』(C)2001 Studio Ghibli・NDDTM
『千と千尋の神隠し』(C)2001 Studio Ghibli・NDDTM