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ー 撮影現場で険しい顔の博多華丸

 8月10日、午前9時。福岡市内に、お笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多華丸(52)の姿があった。

撮影現場で険しい顔の博多華丸

「私が子どもを連れて市内にあるアンパンマンミュージアムに向かっていると、川沿いに人だかりができていて、その中心に華丸さんがいたんです。

 何をしているのか、集まっていた人に聞いてみると、エキストラの方だったようで“映画の撮影をしているんです”と。撮影隊のなかには富田靖子さんもいらっしゃいましたよ」(通りがかった女性)

 映画というのは、来夏に公開予定、華丸が主演を務める『めんたいぴりり2023』だったよう。

「2019年にも公開された映画で、その続編です。内容は、辛子明太子で有名な『ふくや』の創業者をモデルとした人情ドラマ。テレビ西日本開局55周年記念で作られた2013年放送のテレビドラマが始まりで、2015年には続編ドラマも放送されました。ドラマは日本民間放送連盟賞を2度受賞して、舞台化も2度されている人気作です」(映画ライター)

 アツアツの白飯に乗せて食べれば、ほどよい塩味と“ぴりり”とした辛味が口に広がり、お箸が進む。そんな福岡県の特産品として知られる辛子明太子は、韓国・釜山が発祥の食べ物でもある。

「釜山出身の創業者は、戦後に中州市場で明太子の製造販売を開始しました。

 はじめは受け入れられなかったのですが、改良を重ねて人気商品に。その作り方を包み隠さず人に教えるなどして、辛子明太子は福岡名物として愛される食べ物になったのです」(地元テレビ局員)

 キャスティングには福岡出身の芸能人が候補に挙がった。

「年に1度行われる大祭『博多祇園山笠』に毎年参加していた華丸さんに、白羽の矢が立ったのです。創業者が立ちあげた、祭りに参加する地区の1つ『中州流』に所属していたのもポイントが高かった。

 しかし、華丸さんは当初、オファーを固辞したそうです。“中州流の神様みたいな人は演じられない”と。なので、あくまで創業者はモデルであり、ドラマは別物だと、スタッフがなんとか説得したのです」(同・局員)