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ー 夫婦共演を避け続けた理由
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ー 復帰できたのは妻のおかげ

 

 10月に東京・大阪で上演された、『A.B.C-Z』戸塚祥太主演の舞台『今度は愛妻家 THIS TIME IT'S REAL』に出演したばかりの俳優・渡辺徹さん(享年61)が、11月28日に急逝していたことが明らかになった。

 11月20日に不調を訴えて入院、細菌性胃腸炎・敗血症を診断されたという渡辺さんだったが、そのまま帰らぬ人となったようだ。

「渡辺さんが『今度は愛妻家』で演じていたのは“ジェンダーレス”の男性で、舞台発表時の取材会ではほっそりした姿で登場。役作りによるものかを問われると、“これまでも役によって太ったり、また太ったり”と、彼らしい受け答えで場を和ませていました。

 かすれ声だったのが気になってはいましたが、コロナの影響もある中での久々の舞台に気合十分だった渡辺さん。役者として熱っぽく意気込みを語っていたのですが、残念です」(スポーツ紙記者)

 “ラガー”役で一躍名が知られた『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)を始め、ドラマや映画、舞台と多くの作品に出演してきた渡辺さん。妻・榊原郁恵さんとの出会いも1984年に放送された日本テレビ系ドラマ『風の中のあいつ』だった。

 バラエティー番組に出演した際には、互いが家庭内でのパートナーの言動を語るなど、芸能界を代表する“おしどり夫婦”のイメージを持つ2人。ところが結婚して以降、意外にも夫婦が一緒に共演したことはほとんどない。

夫婦共演を避け続けた理由

「徹さんが受け入れなかったといいます」とは老舗芸のプロのベテランマネージャー。

「映像作品としては唯一と言ってもいいのが、結婚翌年のドラマ『別れてもダメなひと』(テレビ朝日系、1988年)での共演。新婚カップルの出演が話題になりましたが、その裏で、家庭でも2人で台本の読み合わせや役作りをして、そのまま現場入りする生活をしているうちに、仕事とプライベートの“切り替えがうまくできない”ともどかしさを感じたそう。

 普段は冗談もよく言う徹さんですが、こと芝居に対しては真面目でストイック。その後も夫婦オファーがあっても、“郁恵ちゃんの夫”としてではなく、俳優・渡辺徹として成長するためにも断ったのでしょう」