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ー 白Tにでっかく輝く“イノッチLOVE”

「ヘイヘイヘイヘ〜イ〜!行くぜ〜!!」

 井ノ原のあおりに、開始早々、会場中が大興奮。20th Century=トニセンの、'09年以来14年ぶりとなる全国ツアー。そのホールツアーの初日、昼公演だ。

 3曲目。イントロが流れ出すと、「ウワー!」というどよめきが。'98年の2ndアルバムに収録されていた坂本のソロ曲『Shelter』。ジャニーズJr.にもよくカバーされ、幅広い世代に人気の名曲だ。♪You are my Shelter〜に会場全体がぶち上がった。続く『20th Century デス』では、井ノ原がギターをかき鳴らしてジャンプ。そして「センキュー」でシメ。

『オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ』の最後はこのポーズでキメ 撮影/高梨俊浩
『オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ』の最後はこのポーズでキメ 撮影/高梨俊浩

 実はこの2曲の間で、長野が井ノ原のスタンドマイクを用意する際、マイクがスタンドから外れて長野が必死に捜索するという出来事が。MCで「焦った長野くんも格別なのよ」と笑う井ノ原に、客席からも笑みがこぼれる。また井ノ原は14年ぶりの全国ツアーに、

「再結成したグループくらい(間が)空いてますから(笑)。最初のころは(ライブビデオが)DVDじゃなくてVHSだった」と、懐かしい話を。

白Tにでっかく輝く“イノッチLOVE”

 そして今回、大きな目玉(?)となったのが、長野の疑似フライング。フライングのできない会場で、「飛べない俺は、ただの博……」と嘆く長野。「飛ばしてやりたい!」と願う坂本&井ノ原が編み出した方法とは……スクリーンに映し出された空+ステージの床にあおむけになった長野の合成映像!斬新すぎるアイデアに会場中が大爆笑となった。

 バックについていたのはジャニーズJr.の4人組、SpeciaL。“Jr.の子に出てもらおうよ”と坂本が提案したという。その気持ちに応えるべく、一生懸命ひたむきに踊る4人もすてきだった。

 本編ラストは、新曲『恋はこれから』。竹内まりや作詞・作曲の甘いラブソングに胸キュンだ。

「ありがとうございました!」と両手を上げる3人の前を幕が下りていき、本編が終了した。

 アンコール1曲目は『Can do!Can go!』。ステージには大勢のジャニーズJr.が。見学に来ていたJr.が私服でトニセンと歌い踊る。さすが歌い継がれてきた人気曲、全員完璧なフリだ。途中、坂本が内村颯太(少年忍者・19)にマイクを渡し、内村がセンターで歌う場面も。

 そして「さっき楽屋で一生懸命書いてたから」(井ノ原)と紹介されたのは猪狩蒼弥(HiHi Jets・20)。白Tに大きく“イノッチLOVE”の文字が。それに応えるように、井ノ原は登場したJr. 16人全員の名前を一気呼びし、「ありがとう!」と送り出した。

実は最初間違えて書いてしまい、後ろ前に着ていた猪狩。力強い手書き文字 撮影/高梨俊浩
実は最初間違えて書いてしまい、後ろ前に着ていた猪狩。力強い手書き文字 撮影/高梨俊浩

 アンコールラストは、新曲『君の笑顔につられて』。誰もが笑顔になるポジティブソングで、会場全体がひとつになった。

「というわけで、僕たちが20th Centuryです!」と叫び、深々とお辞儀をする3人。極上のエンターテインメントに酔いしれた2時間だった。