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ー ネットの“特定作業”が難航していたが

 

「あっ、間違えた」

 新たな迷惑行為を収めた動画SNS上で拡散されている。

 動画配信アプリTikTokに投稿したと思われるわずか6秒の動画駅のプラットホームから白線をおもむろに超えて映し出される真下の線路、そこには線路上に寝転んだ丸刈りの若い男性の姿が。

 スマホカメラが向けられていることに気づくと、「あっ、間違えた」とおどけるような表情を見せてピースサイン。撮影者と思われる笑い声とともに、男性がムクっと起きあがるところで動画は終わっていた。

 これが実際の線路上で撮られたのであれば、鉄道営業法違反に該当する可能性があるいたずらや悪ふざけでは済まされない行為。とはいえ1000円以上1万円未満の科料と、比較的軽い罰則に思えるが……。

「例えばこの立ち入り行為が電車を遅延させたとして、故意と見做された場合は鉄道会社から損害賠償金を請求される可能性があります。よく金額は億単位とも噂されますが、違法行為があった時間帯や、また都市部か郊外かなどのケースバイケースで変動。実際には数十万円から数百万円との請求とも聞きます」

 今回の男性は、鉄道ジャーナリストが指摘するような遅延行為が問われることはなかったのかもしれないが、一つ間違えれば他の乗客にも迷惑がかかる行為、また自身の命をも落としかねない危険行為であることは間違いない。

 当然ながら動画がネット上で拡散されると、男性に対する批判の声が増すばかりで、やはりというべきか身元の“特定”に走るネットユーザーも出てきているよう。

ネットの“特定作業”が難航していたが

 ところが、数々の迷惑行為が晒された状況を知ってか、動画に関連するSNSアカウントはすでに削除済み。『スシロー』等の店舗のような具体的な場所が示されているわけでもなく、映っているのは全国各地にあるプラットホームだ。

「“特定班”と呼ばれるネットユーザーもお手上げ、と思いきや」ネットトラブルに詳しいITライターによると、“助っ人”が現れ始めているようで。

「どうやら一部の鉄道ファンも特定に動いているようで、なんでも線路幅の広さなどの特徴や、男性が手にする交通系ICカードから“関西圏ではないか”と、辿り着くのは時間の問題なのかもしれません。

 おそらく鉄道ファンにしてみれば、線路に寝転ぶ行為は悪ふざけ以上の侮辱に映っているのでは? 周囲を笑わせたいがために軽い気持ちでやってしまったのでしょうが、鉄道ファンの怒りにも触れてしまったことで笑えない結果になりかねませんね」

 いたずらを超えた迷惑、危険行為であることを知ってほしいが。