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ー カードショップのニオイ問題 ー 数々の工夫
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ー カードからイカの腐ったような、アンモニアに近いニオイ

 5月19日、【店舗からのお願い】から始まるそのツイートは多くの共感を呼び、瞬く間に6000件超のリツイートをされ、拡散した。

カードショップのニオイ問題

《急に気温が上がり、温かくなってまいりました。それに伴い、不衛生な状態でご来店される方が少数ではありますが見受けられました。特に大会の場合は長時間同じ空間にいることになりますので、ご参加の際は入浴等を徹底して頂き、清潔な状態でご来店頂けるようお願いいたします》(原文ママ)

 この投稿をしたのは、東京・秋葉原のカードショップ。トレーディングカードの売買をしているお店だ。客に入浴を呼びかけるとはどういうことなのか?

「カードショップのニオイ問題は以前から勃発していました。今年3月に別のカードショップが《申し訳ございませんが、今後店員が『臭い』(主観)と判断した方には声をかけさせていただきます》と投稿し、その際も利用者の多くが共感の声を寄せていました。“カードオタクは臭い”なんて偏見につながらないといいのですが、店舗側も考え抜いた末の苦肉の策のツイートだったと思います」(ゲーム誌編集)

 異例の呼びかけをするほどのニオイとはどういうものなのか。ニオイ問題が発生するといわれる暑い日に秋葉原のカードショップへ飛んだ。

数々の工夫

 まずは路面店1階のカードショップを訪れると、外気が通るからかまったくニオイ問題はなし。利用者も若いカップルや外国人観光客が多い。店員に話を聞くと、

「うちは問題ないですね。地下のお店や雑居ビルで換気が整っていない環境の店舗はにおうと聞きます」

 ならば、と向かったのが地下にある某ショップ。混雑時間帯を狙って訪れるとニオイよりもまず寒さが気になった。

 男性店員に話を聞くと、

「湿気や暖気でニオイがこもるので、空調温度を下げて対応しています。カード自体がどうしても湿気に弱いのもあってやっているんですが、結果としてニオイ対策にもなっていますね。

 お客様のことを悪く言いたくはないんですが、服からにおう方が多いといいますか。売るためにお持ち込みいただいたカード自体にも、部屋のニオイが染みついちゃっていて売り物にならないものもあります」

 と言い、問題のカードを記者に差し出してくれた。