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12月9日、還暦を迎えられた雅子さま。今年は、陛下と結婚されて30周年という節目の年でもあった。
雅子さまと望まれた結婚
「当時皇太子だった陛下のお相手は、いずれ皇后陛下になられるお方。陛下に“どなたでも構わない”というお考えはなく、あらゆる角度から見て雅子さまと結婚なさりたかったのだと理解しております」
そう振り返るのは、陛下のご学友である乃万暢敏さん。外交官だった小和田雅子さんの第一印象を問うと、
「バリバリのキャリアウーマンという印象ではなく、どなたに対しても平等に接してくださる、上品で謙虚な方だと思いました」(乃万さん)
雅子さまが皇室入りされる前から交流があるというハープ奏者の長澤真澄さんも、当時の思い出を語る。
「初めて雅子さまとお会いしたのは'87年4月、サントリーホールで行われた私のハープリサイタルの後でした。私の母は、以前から雅子さまのお母さまと面識があったため、演奏会のお知らせをしたのだと思います。お母さまとご一緒に黄色いバラの花束を持っていらした雅子さまは、華やかな笑顔とブーケがとてもよくお似合いで、聡明で明るい方という印象でした」
週刊女性が《お妃候補・小和田雅子さん電撃浮上!》と題して、それまでノーマークだった外交官の名を報じたのは'87年末。陛下が雅子さまにプロポーズされたのは、それから約5年後のことだった。
「外交という分野では、外交官として仕事をするのも、皇族として仕事をするのも、国を思う気持ちに変わりない」
そのおことばが、29歳だった雅子さまの心を動かしたというが、もとより結婚願望はおありだったようだ。