目次
Page 1
ー 失言の裏にある意識
Page 2
ー 「人材が育っていない」政治の貧困

 

 “懲りない2人”が、失言でまた炎上─。

 能登半島地震で電気などのインフラが壊滅状態に陥った地域に住む被災者に、

「避難の際には、マイナンバーカードを一緒に」

 と呼びかけた河野太郎デジタル大臣。

 そして、上川陽子外務大臣について、

「このおばさん、やるねと思った」「少なくとも、そんなに美しい方とは言わんけれど」

 など、上川大臣の外交手腕を評価・持ち上げる中で、セクハラともとれる表現を用いた麻生太郎副総裁。しかも、名前を「カミムラ」と間違える始末(2月2日に発言を撤回)。これまでも数々の失言でバッシングされてきた“W太郎”だが、なぜその舌禍は収まらないのだろうか。

失言の裏にある意識

「結局、2人とも“上から目線”で大衆をバカにしているんですよ」

 と、ジャーナリストの大谷昭宏さん。

「電気もネットも不通ならば、マイナンバーカードはまったく役に立たないので、災害のときは今までどおり健康保険証を携帯してくださいと自治体は言ってます。

 それでも河野氏がマイナンバーカードを推すのは“オレは頭がいいんだから、大衆は言うことを聞いていればいい”という気持ちがあるのでは」(大谷さん、以下同)