「懐かしいな、食べたいな」と思ったお菓子が終売に。それはまるで“孝行したいときに親はなし”的な悲しみだ。気づけば消えていた昭和~平成生まれの名作を、まとめておさらい!
一時、フリマサイトで1箱1000円程度で出品
さよなら、チェルシー。ついにお別れの日が来てしまった。
“3月末でチェルシーの販売を終了する”。3月4日に発売元の明治が発表したこのニュースは大きな衝撃をもたらし、SNSは
《出かけるときいつも母と買っていた思い出のキャンディーなのに》
《祖母の家に遊びに行くと用意してくれていて、毎回楽しみだった》
など、惜しむ声でいっぱいに。
芸能界でもバナナマンの設楽統は「俺ら世代からしたら、チェルシーなんてなくならないものと思っていた」とラジオで寂しさを訴え、またサンドウィッチマン・伊達みきおは「常に口に含んでいたいもののひとつ」「ショックすぎる」と、こちらもラジオで嘆いていた。
また《ニュースの翌日に買いに行ったらもう全然なかった》と悲しんだ人も多数。転売目当ての買い占めもあったのか、フリマサイトでは一時、1箱1000円程度で出品されていた。
「できれば、適正価格で」という明治広報のコメントが報道され、現在は平均700円前後となっているが、終売を迎えた今後は一体どうなるのだろうか。
1971年に誕生した 『チェルシー』。♪もひとつチェルシー♪のフレーズが有名なCMソングは小林亜星さんの作曲だ。初代のシモンズからサーカス、八神純子、あみん、PUFFY、CHEMISTRYなど、人気アーティストによって歌い継がれてきた。
生前、小林さんも《すごい年月の間このうたを使っていただいたということは、とっても光栄》と語っていた(明治HPより)。
このCMソングでおなじみとなった『チェルシー』という名前は、3000ものネーミング案の中から選ばれたという。最終候補に残ったもうひとつの名前は『キングスロード』。こちらになっていたら、もっと雄々しいCMソングになっていたかも!?
昭和から令和まで、世代を超えて愛されたチェルシーだが、売り上げの低迷により終売が決定。《こんなことになるなら、もっと買って貢献すればよかった》という後悔の言葉がSNSで飛び交ったが、後の祭りとなってしまった。
気づけば消えていた思い出のお菓子は、ほかにもたくさん。'67年販売スタートの
『森永チョコフレーク』 は、子ども時代の定番おやつだった人も多く
《1箱全部食べて親に怒られたなあ》
《遠足で必ず買ってた》
など懐かしむ声が今も上がっている。販売終了は2019年。スマホ使用時にチョコで手が汚れていると支障が出ることが売り上げ減の一因とも指摘されたが、時代の流れの残酷さよ。