《やっと会える……》
4月1日、SNSには静かに喜びを綴る投稿があふれた。
2022年8月に再始動を宣言しつつも、ライブなどでその姿を見せていなかった中森明菜が、ついにファンの前に現れるという。
「2023年12月にYouTubeチャンネルを開設し、セルフカバーした新『北ウイング』を歌うモノクロの動画を公開しました。ラジオ番組や衛星放送のテレビ番組にも肉声を寄せています。今年4月には『TATOO』と『BLONDE』のJAZZバージョンを歌うカラーの動画もアップしました。何度も“完全復活”が囁かれてきましたが、今年こそ、その可能性が高いのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
2017年に開催したディナーショーから約7年。冒頭のように、ファンたちが長らく待ち望んだ日が訪れようとしている。ファンの女性が話す。
「7月12日から14日の3日間に、明菜ちゃんがファンクラブイベントを行うと発表したのですが、その説明には“明菜と一緒に過ごすイベント”とだけ書かれているんです。有料で抽選とのことで、コンサートなのかディナーショーなのかはわかりませんが」
しかし、動画で近影を見た一部のファンからは、
《明菜ちゃんの顔じゃない》《これ本当に明菜ちゃん? 声も顔も違うのに?》《ニセモノかと思った》
といった心ない声が。
「当然、明菜さんもこうした反応は予想していたと思います。ですが、このタイミングでカラーの顔出し映像を出したのには、少しでも早くしなくては、という焦りもあったはず。今の姿を見せるのが遅くなれば遅くなるほど、これまでの明菜さんのイメージとかけ離れてしまう。明菜さんも来年には還暦を迎えますし、“今の姿や歌声がファンに受け入れられるのか”といった葛藤はあると思います。それでも動画を出したということに“復帰するんだ”という強い覚悟を感じました」(レコード会社関係者)
“選ばれしも者”だけが参加できた誕生日会
ファンクラブイベント2日目となる7月13日は、明菜の59回目の誕生日。きっと多くのファンが祝福する盛大なイベントになるだろう。しかし、1980年代に行われていた明菜の誕生日パーティーはまったく違ったと、当時を知るテレビ局関係者が話す。
「明菜さんは声も小さく物静かな子でしたから、騒がしいのは好きではありませんでした。シティホテルで行われたパーティーに来たのは、明菜さんが呼んだわずかな人だけ。20人もいなかったと思います。石川秀美さんの誕生日パーティーは大勢の人が来てワイワイやっていたのに、明菜さんの誕生日会は本当にひっそりという感じ。お付き合いのあった各テレビ局からも何人か呼ばれていましたが、当時いちばん人気のあった歌番組のスタッフは呼ばれていなかったので驚きました。選ばれし者だけが参加を許されていたんです」
今年は明菜にとって、特別な“誕生日”になるはずだ。