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ー 妻から包丁で刺されたので、包丁を取り上げて刺した
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ー おとなしそうな旦那さんだった

 現場マンション前を自転車でよく通るという40代主婦がその日を振り返る。

「晩ご飯の食材買い出しのためスーパーマーケットに向かう途中、パトカーやら何やらがマンションをL字型に囲んで一部道路が封鎖されていたんです。急病人にしては大げさすぎるし、火事にしては煙さえ出ていない。何が起きたのか気になりましたが、まさか殺人事件とは思いもせず、ニュースを見てゾワッとしました」

妻から包丁で刺されたので、包丁を取り上げて刺した

 東京都江東区の分譲マンション一室で「妻を殺しました」と110番通報があったのは7月3日午後3時すぎのこと。駆け付けた警察官が居間で大量の血を流して倒れている女性を発見。室内にいた住人の無職・田中正人容疑者(67)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

「血まみれになってあおむけで倒れていたのは妻・晶子さん。首筋に深い傷を負うなど心肺停止状態にあり、搬送先の病院で死亡が確認された。正人容疑者も軽いケガをしていて、“妻から包丁で刺されたので、包丁を取り上げて刺した”などと話している」(全国紙社会部記者)

 普段は人通りの少ない住宅街に警察車両が集まり、現場周辺は騒然とした。

「最初にパトカーが2台来て、消防指揮車が来て、刑事がマンションに入り、鑑識も入っていった」(近所の男性)

 近くの路上でマンション住人らが「足を切られたみたい」などとちぎれちぎれに口走っていたという。正人容疑者は逮捕後、車イスに乗せられた。