朝ドラ『虎に翼』で主人公・寅子(ともこ/伊藤沙莉)が、“事実婚”で人生を共に歩むと決めた相手は星航一(岡田将生・35)。
その出会いは、(当時の)最高裁長官・星朋彦(平田満)の著書の改稿作業だったが、“なるほど”としか言わず、何を考えているかわからない人物だった。しかし互いに赴任した新潟で再会する。
珍しく超ストレートなプロポーズ
「理屈っぽくて、何事にも熱量が低かった航一さんが“そんなキャラだったっけ?”と思うほどトラちゃんに対しては積極的になり、甘えてもいる。やはり苦しい過去を打ち明けられたことが救いになったんでしょうね」
とは、ドラマ全般に精通するカトリーヌあやこさん。かつて航一は内閣直轄の総力戦研究所に所属。敗戦を予想していたのに、戦争を止められなかった自責の念がずっと消えない。
妻も亡くし、子どもたちさえ巣立てば、寿命が尽きるのを待つだけ。ずっと、そう思いながら生きてきた。
「トラちゃんは真逆の性格で、人に対して諦めずに相手を知ろうと踏み込んでいく。だからこそ惹かれていった。そして、アプローチのセリフも理屈っぽい(笑)
常に論理的な航一さんならではですが、“毎朝、目が覚めたときに寅子さんが隣にいたら幸せだろうなと思いました”というプロポーズは、珍しく超ストレートでした。気持ちが理屈を超えていたシーンですよね」(カトリーヌさん、以下同)
朝ドラ史上最高に知的レベルが高い(と思われる)ふたりは“補完しあう関係”。口癖からも、それが見て取れるとカトリーヌさんは話す。
「初回から常に、女性としての見えない壁に対し“はて?”と言い続けてきたトラちゃん。一方、航一さんの口癖は“なるほど”。否定してこないところは現代的だし、素敵だし、大事なところだと思います。
きっと航一さんは生涯、トラちゃんを“なるほど”と受け止め続けてくれる人なんだろうなと思います」
そんな航一の胸キュンセリフを見ていこう!