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ー 過酷なアフリカ撮影の思い出
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ー 「私じゃなきゃいけない仕事って何もない」

「どんな世界か、一度、経験してみよう。そんな軽い気持ちで芸能界入りをしたんです」

 東京・渋谷の路上でスカウトされて、15歳で芸能界デビュー。'95年には清涼飲料水『ポカリスエット』のCMでブレイクした中山エミリ。あれから約30年という時間が過ぎた。

「今でも“あのCMを覚えているよ”と声をかけてくださる人もいて、うれしく思っています」

過酷なアフリカ撮影の思い出

『ポカリスエット』のCMは、森高千里宮沢りえなど、多くの美少女を輩出してきた“人気女優への登竜門”だ。中山は、未経験に挑戦をする3部作に出演。その中でも、ダチョウ乗りの挑戦は、過酷を極めたロケだったという。

「3シリーズの撮影はすべて“ガチンコ”で、ダチョウ編は南アフリカまで行きました。ダチョウの脳はスプーン1杯ぐらいの大きさらしくて、触れ合っても私のことは全然覚えてくれなくって……。毎回“初めまして”“誰だコイツは”みたいな感じから始まるので、なかなか乗れなくて苦労しました

 痛い思いをしたことも。

「日本の未舗装の地面って、アスファルトに比べると軟らかいじゃないですか。でも、南アフリカの地面って硬いんです。アスファルトよりも硬いんじゃないかってぐらい。ダチョウから落ちると痛いというか、一瞬、ウッと息ができなくなるんです。けれど、大変だったと思う一方で、今では経験できない貴重な時間でした。私の宝物です」

 CM出演を機にブレイクした中山は、人気ドラマのほか、バラエティー番組にも多数出演するように。バラエティーの女王と呼ばれたことも。

 そんな中山は、'10年に結婚し、'15年に出産。今は8歳の娘を持つママとなった。

「当然、感情的になることはあります(笑)」