「すごくいい人ですよ。いつもニコニコ笑っていて、散歩中に会うと向こうからあいさつしてくれる。最近は田舎でもあいさつする人が減っているけど、若いのに礼儀正しい。同じ町内会じゃないのに……」
それだけに、事件には驚いたと、地元に住む男性は言う。
被害女性のスマホを初期化
東京・練馬区のカラオケ店で、16歳未満の女子高生に性的暴行を加えたとして、警視庁石神井署は9月16日、不同意性交等の疑いで、茨城県猿島郡境町(さしまぐん・さかいまち)の町議・佐怒賀康輔(さぬか・こうすけ)容疑者(32)を逮捕した。
犯行は、2023年8月14日のこと――。
「被害者の女子高生とは、その数カ月前にSNSで知り合い、実際に会ったのは何度目かだったようです。当日は待ち合わせをしてカラオケ店に行き、夕刻の約2時間の間に性的暴行に及んだとされています。犯行後、容疑者は女子高生に対して“スマートフォンを初期化してほしい”というお願いをして、女子高生は応じていました。しかし、保護者に打ち明けたことで、約2週間後に警察へ被害相談。慎重な捜査の結果、逮捕に至りました」(全国紙社会部記者)
スマホ初期化によって女子高生との接点を消し去ろうとしたのか。容疑者は取り調べに対し“黙秘”しているという。
佐怒賀容疑者が生まれ育った境町の町議会議員に初出馬して初当選したのは、2021年のこと。定数12名のところに16人が立候補し、上位から10番目の577票を集めた。
「町議のほとんどは50代から70代で、若い候補者自体が珍しい。選挙時は20代だった佐怒賀容疑者は“僕は選挙運動はやらないです”と宣言し、街頭演説はいっさいしなかった。ほかの候補者は選挙カーや自転車で町内を回って町おこしの政策などを訴えたのに、あの人は一歩も外を歩かないで選挙に勝った。選挙費用は4万円しか使わなかったというから、若いのに大したもんだと感心していたんですけどね」(地元で商店を営む女性)