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ー コンサート後の堀に話を聞いた
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ー 「いつも優しく接してくれる聖子さん」

 堀ちえみが10月29日と30日の2日間、東京・渋谷でライブを開催した。

舌の6割以上を切除したので、トークでは以前のような声が出ませんが、ライブで歌い出すと1曲目からエンジン全開。全盛期以上の力強い声が出ていました。堀さんは、YouTube動画などでいろいろな人の口の中の動きを見て、発声の練習をしているそうです」(スポーツ紙記者、以下同)

 週刊女性が訪れたのは、10月30日のライブ。ピンク色の特攻服を着た男女10人ほどの親衛隊が、あのころのままのコールで盛り上げると、会場は熱気に包まれていた。

「2階席の最前列には、1982年デビューの同期だった松本伊代さん、早見優さん、つちやかおりさん、渡辺めぐみさんらの姿がありました」

 17年ぶりにリリースした新曲をはじめ、自身のヒット曲『東京Sugar Town』『白いハンカチーフ』などを歌うと会場の熱気は最高潮に。それが一転、堀に異変が起きたのは、松田聖子の『白いパラソル』を歌い始めたときだった。

「ちえみさんの声が震えてきて、みるみる涙声に。“がんばれー!”という声援に励まされてなんとか歌いきると、その場で号泣。“本当は自分の曲で泣くべきなのに~”と謝っていました(笑)」(会場にいたファン)

コンサート後の堀に話を聞いた

 なぜ感情を抑えきれなかったのか。コンサートを終えた堀に聞いてみると「自分でもビックリでした」と笑った。

「14歳のとき、スカウトキャラバンで歌ったのが『白いパラソル』でした。歌手になりたいと思っていたときに歌って、それからいろんなことがあって、今の自分があると思うと、感慨深いものがあって……」(堀、以下同)

 2019年に舌がんが見つかり、太ももの組織を移植する再建手術を行う。療養した後、2020年に芸能活動を再開した。

「この曲を何度も練習したときのことが頭に浮かんできたんです。お客さんの前で歌ったことで、当時がオーバーラップしちゃったんじゃないかしら。43年ぶりにステージ上で歌ったので、胸が詰まってしまって」