裕次郎、勝新、猿之助(現・猿翁)……。映画スター、文化人、作家、スポーツ選手×カルーセル麻紀。キラ星のごとく輝く交遊録はまさに伝説! 今だからこそ話せる“麻紀が跨いだオトコたち”を赤裸々に語ってもらった。
「いろいろな男たちと関係を持ってきたけど、交友は何もベッドに限った話じゃないの。最期まで友人として飲み続けた人たちもたくさんいるのよ。石原裕次郎さんは、まさに性を越えて心を許せた尊敬できる人だった。裕さんは、オカマ嫌いで有名だったの。でもね、私にはとてもよくしてくれて、バーを貸し切りにして、マスターと裕さんと私で朝まで飲み明かしたこともあったわ。酔いつぶれた私をお姫様抱っこして家まで送ってくれてね。本当に器が大きくて優しくて……人間として大好きだった」
仲がよすぎて飲み仲間の奥さんに嫉妬されてしまったことも。
「市川猿之助時代の猿翁さんも素晴らしい人。いたずら好きでしゃれっ気があって。当時無名だった私をハワイから来たプリンセスだと偽って、突然、東京プリンスホテルのプールを貸し切りにさせたこともあったわ。あまりにも仲がいいものだから、当時の奥様だった浜木綿子さんに嫉妬されたものよ」