2024年が終わろうとしている。1月1日の能登半島地震、翌2日には羽田で日航機が炎上するなど不穏な年明けとなった。しかし米アカデミー賞に日本の2作が受賞、パリ五輪では海外の夏季五輪では最多となる45個のメダルを獲得、大谷翔平が米リーグ初の「50-50」達成とうれしいニュースも。そんな2024年を振り返り、『週刊女性』『週刊女性PRIME』が目撃してきた今年のニュースをお届けする。
かつて『劇団四季』で活躍した後、歌舞伎の舞台にも立っていた俳優・下村青さんが、8月15日に急逝した。
「市川猿之助さんはショックを受けているでしょうね。下村さんは猿之助さんと親交が深く『スーパー歌舞伎2』に何度も出演したり、猿之助さんが主宰していた演劇プロジェクトに参加していましたから」(スポーツ紙記者、以下同)
2人が最後に共演したのは、2023年の5月から明治座で行われていた『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』だった。
「公演中の5月17日、猿之助さんは『女性セブン』に自身のハラスメントを告発する記事が掲載されることを知って将来を悲観し、自宅で父親の市川段四郎さんと母親の家族3人で一家心中を図るも、猿之助さんだけが死にきれず、翌朝になって自宅にやって来たマネージャーたちに保護され、後に自殺ほう助の疑いで逮捕されました」
歌舞伎の名門・澤瀉屋の看板俳優で、ドラマや映画といった現代劇にも多数出演し、スター俳優だった猿之助。彼が起こした前代未聞の事件は大きな波紋を呼んだ。
「公演中だった明治座の舞台は当然、降板。封切り目前だった出演作の映画『緊急取調室』も公開延期に。総合演出を務めて自身も出演予定だった歌舞伎版の『鬼滅の刃』も公演中止となりました」
猿之助との再共演を夢見ていた下村さん
猿之助との縁で舞台に招かれていたこともあり、心中事件後に出演予定だった歌舞伎の役を外された下村さんは、自身のSNS上で、
《皆さんと、またご一緒できる日まで、頑張ります》
と投稿するなど、再び歌舞伎の舞台に立つことを望んでいたようだ。
「生前の下村さんは、猿之助さんとの最後の共演が中途半端な形で終わってしまったことを悔しがっていました。そのため、猿之助さんが舞台復帰を果たして、また一緒に歌舞伎の舞台に立つことを夢見ていたそうです」