「悪女役ですか? 確かに、最近多いかもしれないですね(笑い)。特に重きを置いてるわけじゃないんですが、物語を引っかき回すキーになれるので楽しいです。いい作品にしたり、ハッピーエンドにつなげるには、絶対に必要。闇が深いほど、明るさは目立つので。そういうすごく重要な役柄を担わせてもらえるようになったことが光栄で、素直にありがたいことだなと思ってます」
朝ドラ『マッサン』では、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)にイジワルをする優子役が大ウケ。ますますクセのある役がハマってきた相武が挑むのは、桜木紫乃原作の官能ミステリー『硝子の葦』。実母の元愛人と結婚。元雇用主とは不倫関係。殺人事件を起こしたあげく、焼身自殺……過激すぎるヒロインを演じる。
「最初は"なんで私にオファーが来たのかな?"と思いましたが、原作を読んだらすごくおもしろくて。すぐ母に読ませて、"これ、やるかもしれないんだけどどう思う?"と聞いたら、母も"すごく魅力的な女性じゃない!"と言ってくれて。私が感じたこと、おかしくないんだなと確信できました」
大胆な本作のポスターは話題を呼んだ。さらには、初めてのベッドシーンにも体当たり。
「もう何回か撮っています。"やだ、恥ずかしい"とは思わないですね。やるしかない。ただ、見てる人のほうがヒヤヒヤするみたいです(笑い)」
こともなげに言ってのける。今年の6月には30歳を迎える。
「結婚願望? 昨日までは、全然ないって言えたんですけど……」
ど、どういうこと?
「今朝見た海外ドラマで、産婦人科の女医さんが、卵子の老化に関するすごい恐ろしい話をしていて。私、ビビっちゃって。あわててるところです(笑い)。だから、そういうことになってくると……急がないと!」
結婚願望はなくとも、結婚と仕事を両立できる女性を目指し始めたいと語る。
「私、けっこう偏るタイプなんです。2つを持っていたとしても、どちらかに重きを置いてしまい、どっちが大事なのか判断がつかなくなったり……。あやふやな部分も多いので、そんなジャッジがちゃんとできるようになればいいなと、真剣に思います」