目次
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ー J-POPシーンを賑わせるボーカロイド ー YOASOBI・Ayaseのタトゥーが活動の幅を狭めている?
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ー 一昔前までは「ボーカロイドはオタクのもの」だった
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ー 「ボカロ曲は明らかに機械音声」のイメージは古い! ー レコード会社や審査員に認められるプロセスは必要ない

 YOASOBI、ヨルシカ、米津玄師(33)――これらのアーティストの共通点は「ボカロP出身である」ということだ。

J-POPシーンを賑わせるボーカロイド

前髪をセンター分けにした米津玄師(公式インスタグラムより)
前髪をセンター分けにした米津玄師(公式インスタグラムより)

 ボカロPとは、ボーカロイド(VOCALOID)という音声合成ソフトを使って楽曲を制作し、発表する人のこと。代表的なものに初音ミクに歌わせた楽曲などが挙げられる。

 そして近年は元ボカロPの生み出すサウンドがJ-POPシーンを賑わせているのだ。

 あくまで一例だが、YOASOBIはデビュー曲『夜に駆ける』が公開からわずか約5か月でYouTube1000万回再生を突破し、人気楽曲『アイドル』は2024年12月中旬現在で5.5億回再生という驚異的な記録を打ち立てている。

YOASOBI・Ayaseのタトゥーが活動の幅を狭めている?

 今のJ-POPシーンを席巻するYOASOBIは『NHK紅白歌合戦』に2020年、2021年、2023年と出場。しかし、今年の紅白には出場者リストのなかに名前はなかった。

 YOASOBIはNHKのパリ五輪テーマソングも担当していたにもかかわらず、今年の『紅白』に出場しない原因として、コンポーザーのAyase(30)のタトゥーが関係するのではないかという噂が囁かれている。Ayaseは腕・肩・首などにタトゥーがびっしり彫られており、NHK内で問題視されたのではという憶測が流れているのだ。

 そのタトゥー問題は国外にも及んでおり、12月3日に韓国の人気音楽番組『THE SHOW』に出演した際に、パフォーマンス前の紹介画面でYOASOBIのアーティスト写真が映し出されたのだが、タトゥーを隠すようにAyaseの両腕にモザイク処理がされていたのである。

韓国の『THE SHOW』の公式XのYOASOBI、Ayaseの首にはタトゥーを隠すためのテーピングが見える
韓国の『THE SHOW』の公式XのYOASOBI、Ayaseの首にはタトゥーを隠すためのテーピングが見える

 タトゥーと『紅白』不出場の関係性は定かではないが、YOASOBIの世間的イメージがガラリと変わるきっかけになった可能性は否めないだろう。けれど彼らの音楽性は変わらず評価され続け、今年の年末から2025年2月にかけアジアツアーも決定している。