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ー 「謎の展開が多すぎる」
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ー “被災地”との関わり方にも疑問

「『ウェルかめ』を超える、“歴代最低”にふさわしい朝ドラだと思います」

 とドラマウォッチャーのくのいちこさんが酷評するのは、NHK連続テレビ小説『おむすび』。1月13日放送回の世帯視聴率が11・4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で最低視聴率を更新。14日までの全話平均視聴率は13・7%で、朝ドラ平均視聴率が歴代最低だった『ウェルかめ』が13・5%なので、『おむすび』が記録を塗り替える可能性は大だ。

「謎の展開が多すぎる」

おむすび』の問題点はツッコミどころが多すぎるストーリーだろう。

「結(橋本環奈)が考えた社食メニューのおかげで彼氏の翔也(佐野勇斗)の野球がうまくいくということもなく、入社してすぐに、翔也はケガをして野球ができなくなりました。恋人を支えるために栄養士になった主人公が、彼氏のツテでコネ入社しただけという謎の展開。そんなことがこのドラマでは多すぎる」(くのいちこさん、以下同)

 ドラマで描かれるべき、登場人物の葛藤や変化、成長が『おむすび』では見えにくい。炊飯器の新商品開発のため、モニター100人を集めないといけないところ、試食会当日に欠員が出て、翔也が野球部員たちに頭を下げてモニターを頼みに行くシーンも、

「自分がいられなくなった野球部に助けを求めることに、申し訳なさや恥ずかしさのような葛藤があるはずですが、そこがあまり描かれていませんでした」