目次
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ー プロであれば結果は求められる。勝つことはひとつの責任感
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ー マイシューズを買って教室に通うほどタップにハマった

「まさか、でしたね(笑)」

 と、話すのは『正直不動産 ミネルヴァSPECIAL』主演のディーン・フジオカ
 
 '22年4月期に放送された連ドラ『正直不動産』は、嘘がつけなくなった不動産営業マン・永瀬財地(山下智久)の奮闘物語。'24年1月期の『正直不動産2』からはライバル会社・ミネルヴァ不動産の神木涼真(ディーン)が登場。営業成績1位にこだわり、違法スレスレの強引さであらゆる人をかく乱した。今作はそんな神木を主人公としたスピンオフだ。

プロであれば結果は求められる。勝つことはひとつの責任感

「神木は何をしでかすかわからない(笑)。演じていて、楽しいと思えるキャラクターですね。神木のナンバーワンに執着する強さと、家族を喪失した弱さ。そのアンバランスさにすごく興味を惹かれ、彼がどういう人生を送っていくのか見たいと正直に思っていたので、今作のお話をいただいてワクワクしたことを覚えています」

 何が何でもナンバーワン。そんな神木への共感を尋ねると、

「“それがもたらすものは何か”だと思うんですよ。やっぱりプロである以上、結果は求められる。やはり、関わっている人を幸せにできるかどうかだから。結果が出なければ、その組織や一人ひとりの人生の選択肢は狭まっていき、“貧すれば鈍する”。

 勝つことは、ひとつの責任感なのかなと思います。神木の異常なまでの執着を生み出しているのは、二度と会えない家族。行き場のない喪失感は、やっぱり神木の魅力のひとつだなと思います」

スランプに陥っても選ぶことをあきらめない

 ミネルヴァ不動産立川店。店長となった神木はある空き家をどうしても売ることができず、大スランプに陥る……。ディーンにスランプの経験を聞いてみると、

「何度もありますね。自分の健康状態やプライベート、結局は全部つながっていたりしますよね。変化し続ける物事に合致するエネルギーやタイミングがハマらないときは、重荷になる。それは常にあることじゃないかな」

 イマイチうまくいかないとき、どうやって脱する?

うーん。もしかしたら、自分はそれで国を変えてきたのかもしれない。住む場所、使う言語、文化……とてつもない破壊的な変化は、生まれ変わるようなもの。現地の競争に入って、現地のお金を稼ぐわけですから、良くも悪くも、必ず流れが変わる