歴代のNHK大河ドラマで、初回放送の最低視聴率を記録してしまった『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。物語の舞台は江戸時代の吉原。1月5日放送の初回では女郎を演じたセクシー女優たちの裸の死体姿が放映され、「日曜の夜8時にこのシーン必要?」と、SNSを中心に物議を醸したばかり。
とはいえ、主演の横浜流星の演技はおおむね好評。「髷姿がカッコよすぎる!」「役にかける意気込みが伝わる」と、主に女性視聴者からのポイント高め。
ここ数年は視聴率の低迷が続く大河ドラマだが、やはり主人公には注目が集まるもの。そこで今回は「大河の主役を演じてほしい男性俳優」をテーマに読者アンケートを実施した。ランキングの中には「あれっ、まだ主役やってなかったっけ?」と思える名優もちらほら。大の大河ファンでもある、漫画家のカトリーヌあやこさんと結果を見てみよう。
大役をつかむにはNHKポイントが重要!?
9位は同数で2人。まずは、映画『グランメゾン・パリ』が大ヒット中の木村拓哉(52)。
「若手に比べて貫禄も演技力もあるし、やはり見る者を惹きつける人だと思う」(大阪府・55歳)と、同世代からのラブコール多め。
「これだけ長いキャリアをお持ちのキムタクさんですが、不思議なことになぜかNHKには縁がない。大河はもちろん朝ドラにも未出演なんです」
と、カトリーヌあやこさん。長年にわたりNHKのドラマを見続けてきたカトリーヌさんによると、朝ドラや大河の主演などの大役をつかむには“NHKポイント”なるものを貯める必要があるとのことだが……?
「朝ドラの脇役や、夜ドラ、BS時代劇、バラエティー番組などで少しずつ出演経験を重ね、NHKの信頼ポイントを貯めてから満を持して主役に抜擢されるのがこれまでのコース。私は、これをNHKポイ活と勝手に呼んでいますが(笑)、吉沢亮さん、小栗旬さん、伊藤沙莉さんなど最近ではほとんどがこのパターンなんです」(カトリーヌあやこさん、以下同)
ところが!『べらぼう』の横浜流星は、なんとNHKのドラマ初出演でいきなり大河の主役を射止めた珍しいケース。“ポイ活”説が崩れた形だが……。
「かなりの驚きでしたが、このパターンがアリなら木村さんのいきなり大河抜擢も十分あり得る!ぜひ見てみたいですね」
もうひとりの9位は、元King & Princeのメンバーで、現在はNumber_iで活動する平野紫耀(27)。昨年のライブツアーでは全国7都市で約30万人を動員するなど、訴求力はバツグンだ。
「大河でどんな演技をするのか興味がある」(新潟県・61歳)とあるように、時代劇は今のところ未経験。
「2020年に山下智久さんが旧ジャニーズ事務所を退所し、民放各局が山下さんの起用に二の足を踏むなか真っ先にドラマ『正直不動産』の主役に起用したのがNHKでした。“辞めジャニ”のキャスティングに積極的なNHKですから、可能性はありそう」