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ー 故郷で生き続ける“声”
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ー バリエーションは数十種類

 アニメ『ちびまる子ちゃん』で主人公の声を担当したTARAKOさんが急逝してから、3月4日で一周忌を迎えた。

「'24年に入ってから病気の治療をしていたようですが、容体が急変して帰らぬ人となりました。TARAKOさんは、34年間にわたり“まる子”役を担当してきました。起用された理由は、'18年に他界した原作者のさくらももこ先生と、声がそっくりだったからなんですよ」(スポーツ紙記者、以下同)

故郷で生き続ける“声”

『ちびまる子ちゃん』は、さくらさんの幼少期の思い出を漫画にしたもの。さくらさんの死後も、瓜二つの声で、その世界観を守り続けていた。

だからこそ“TARAKOさんの声じゃなきゃ、まる子じゃない”といった新しい声優に交代することに反対の声もありました。ただ、後任の菊池こころさんは、TARAKOさんに寄せて演じており、今も変わらず人気アニメとして放送を続けています」

 新たな“まる子”が受け入れられた一方、TARAKOさんの声も一部で残った。

「アニメのスポンサーであるミツウロコは、TARAKOさんの声を使ったCMを継続して放送していました。しかし、『まる子』を放送していたフジテレビのコンプライアンス問題が騒がれ、同社もCMの出稿を停止したのです

 ついにテレビから完全にTARAKOさんの声が消えた。このまま聞けなくなってしまうのか……と思いきや、

「家族の風景いろいろ!」

 ラジオから、聞きなじみのあるTARAKOさんの声が聞こえてくる。これはFM群馬が放送するキャンペーンCM。同CMのタイトルコールなどで、TARAKOさんの声が今も使われている。