「西口プロレスでのプロレスコントは毎月、10余年変わらずやっています。あとは営業をやって、“キレてないですよ!”と言ったり、パラパラを踊ったり。テレビに出ると華やかに見えますけど、基本的には今も変わらないですね。相変わらず呼んでもらって、喜んでもらって」
一時は月収2000万円ともいわれたが、そのほとんどを使い果たしたそう。
「例えば歌を歌う番組の優勝賞金200万円を何に使うかって考えたとき、西口プロレスのみんなで『サイパン合宿』をしようと。当初は賞金の200万円で行けると思ったら、35人で400万円くらいかかって全額出しましたよ。中には千円しか持ってこないヤツ、何も考えずに来たヤツ、その費用も全部僕がね。いや、キレてないですよ!」
ほかにも仲間や後輩との日々の飲み食い代を、連日のように払い続けたという小力。1度に20万~30万円の出費もザラだったとか。
「そんな話を聞いたんでしょうね。先輩芸人から“そんな金の使い方をしていたらダメだ。それ、ビートたけしさんと同じレベルだよ”って。でも、僕はたけし信者なんでうれしくなっちゃったんですけど(笑い)。まあ、ちょっとやりすぎちゃいました。こんな贅沢な自分じゃ“お嫁”にも行けないと思って、今はちゃんとしているところです」
自身はいまだ独身の小力だけど、結婚式のゲストとして引っ張りだこなのだという。ブレイク時はただ人気者として呼ばれていたけど、
「今はちょっとした“縁起モノ”という感じがあるみたいですね。おもしろいのが、僕は“キレてないですよ”って言うじゃないですか。それが“切れないという意味で縁起がいい”って言われたことがあったんです。で、次の式のときに“ふたりの縁は切れないですよ”とスピーチしたら、周囲もウマいこと言ったみたいにオーッてなって(笑い)。最後にお祝いの舞でパラパラを踊るんです」
営業に精を出す小力の一方で、本家の長州力が、滑舌の悪さと奔放なキャラクターでバラエティー番組でブレイクしている。
「これね、僕にしてみればやっと正常に戻ったなと。ありがたいことに“私は小力さんを見て長州さんを知った”と言ってくださることもあるんですけど、それは違うんです。長州力とはプロレス界の大スターでイチ時代を築いた人なんですよ」
もとはといえば長州力の大ファン。そんなリスペクトする大スターとも長州小力大ブレイクのおかげもあって、今は食事もする仲なんだとか。
「“もっと違うことやれ”と言われるんですよ。“オレだけじゃなく、もっと違うキャラとかやれば”と。でもですね、“僕は一生、長州力という大喜利をやっていきたいんです。長州力というお題のみで、いろんな笑いをつくっていきたいんです”って力説したんですよ。 これは自分なりに“決まったな”と思っていたら、長州さんは“そんなのどうでもいいよ”って。エーッて(笑い)。“じゃあ長州さん、僕が『小マツコ・デラックス』とかやってもいいんですか?”って聞いたら、“おお、それいいじゃねぇか。それやれよ”って言われました。まあ、そんな感じのお付き合いをさせていただいていますよ」