中居正広
 人気原作漫画を実写化した、中居正広主演ドラマ『ナニワ金融道』(フジ系)。’96 年にパート1が制作されて以降、’05 年まで6回にわたって放送された人気SPドラマシリーズだ。視聴率も各回20%前後と安定し、’98 年のパート3では25%を叩き出している。

「10月上旬に大阪で撮影開始、’15 年の正月ドラマスペシャルとして1月に放送される予定です。前作が’05 年1月でしたから、ちょうど10年ぶりの復活になりますね。かなり思い入れの強いドラマのようで、中居さん自身も撮影を楽しみにしていたそうですよ」(芸能プロ関係者)

 中居の代表作のひとつとも言える『ナニ金』は、’05 年以降は制作できない事情もあったようだ。

 劇中で中居が勤める『帝国金融』の社長役を演じていた緒形拳さんが、’08 年10月5日に肝臓がんのため他界。“部下”だった中居のショックも大きかったという。

「ちょうど続編が企画されようとしていたといいます。が、緒形さんの突然の悲報で当然、話はお流れに。中居さんも“もうやれないんじゃないかな”と、同じく当初から共演の小林薫さんと話していたそうです。この3人あってのドラマとも言えましたからね」(テレビ局関係者)

 今回の撮影は、なんせ10年ぶりともあって現場は勝手が違うよう。全シリーズで主に使用していたビルは時代の流れか取り壊され、新たにロケハンも行われたようだ。新『帝国金融』が入ることになった大阪市内のビルオーナーに話を聞いた。

「ええ、『ナニワ金融道』です。いくつか候補にあがっていたみたいですけど、ウチでやらしてくれと。撮影は外観のみですが、着替えや控室としての部屋も貸してほしいと言われました。ビルから出て行くシーンなんかを撮っていましたね」

 ほかの主なロケも大阪市内を中心に、屋内シーンなどは東京スタジオで撮影が行われているようだ。

「新作が決まったことで、中居さんは年内の休みがまったくなくなったそう。でも、『ナニ金』を続けていくことが緒形さんへの恩返しでもあるのでしょう」(前出・芸能プロ関係者)