初回視聴率17.1%と好発進を見せたのが『スペシャリスト』(テレビ朝日系)。草なぎ剛が犯罪者の心理を知り尽くした男をクールに演じているが、撮影現場では“天然パワー”を炸裂させているみたい。
「撮影に入る前に役者さんは役名と自分の名前を言うんですが、草なぎさんは“宅間役の善人です!”と挨拶していました。もちろん、本当は“宅間善人役の草なぎです”と言うところですね。スタッフが気を遣ってスルーしたら、本人も全然気づかなかった(笑い)」(ドラマスタッフ)
後になって知り、「役になりきっていたんだよ、カンベンして~」と言い訳したんだとか。現場ではほかにも困った事態が発生。
「草なぎさんが言うには、台本を何回読んでも犯人の動機がわからない。監督や助監督に“なんで?”“どうしてこうなるの?”って聞き回っていますよ。確かに、複雑な伏線が張ってありますからね。ただ、台本をちゃんと読めば理由はセリフに書いてあるんですが……」(前出・ドラマスタッフ)
草なぎのために状況説明のセリフをつけ加えることもあるとか。
「草なぎさんはカットがかかるたびに、スタジオの外に出てお菓子タイム。寒いのでマネジャーが大量の使い捨てカイロを持ち歩いています。身体中に30枚も貼っていたことがありましたよ」(前出・ドラマスタッフ)
KAT-TUNの亀梨和也が主演する『怪盗 山猫』(日本テレビ系)。
「亀梨クンは、ドラマの話をもらうと、すぐ役作りに入っていましたよ。原作小説を熟読し、盗みのテクニックや身のこなし方を研究して自分なりのトレーニングをしていました。ヘアスタイルやメークにもこだわり“眉は少し上げて、もっと細くしたほうがいいんじゃない?”と意見も出していました。茶髪だったのを黒くしたのもライトが反射するのを防ぐためだそうです」(テレビ局関係者)
現場での亀梨は緊張感たっぷり。それには撮影の仕方も影響している。
「放送直前のギリギリまで撮影していて“貯金”がほとんどない進行。撮影がズレ込んでいるとか、台本が遅いとかでなく、あえて撮影と放送を近くしています。視聴者の反応や視聴率を見て、内容を細かく変更しているんですよ」(前出・テレビ局関係者)
亀梨はこのドラマを自分の代表作にすると意気込んでいて、映画化も視野に入れているそう。だから現場の雰囲気づくりにも力を入れている。
「撮影スタジオと楽屋が離れているので、役者たちは前室にいることが多いんです。でも、前室では暖房をつけっぱなしにしているので乾燥がひどい。そこで亀梨クンは大きな加湿器を差し入れていました。みんな大喜びで、彼はそういったことも座長として引っ張っていますね」(前出・テレビ局関係者)
順調に撮影が進んでいるが、ひとつだけ問題が。主人公は歌謡曲が好きなのにオンチという設定。歌唱力には定評のある亀梨だけに「音程をはずして歌うのが、いちばん大変だった」とボヤいていたとか。