『M-1グランプリ』が今年復活すると発表された。しかし、最近は“ブレイク芸人=一発屋”みたいな風潮さえ漂う、お笑い芸人たち。視聴者から飽きられていない、本当におもしろいと思える芸人さんとは?
「サンドウィッチマンが好きです。『バイキング』(フジテレビ系)の地引き網企画は、久々にテレビのおもしろさを思い出させてくれた。チャラチャラしていないし、タレントというよりも芸人! って感じが好感を持ちます」(30代・女性)
「博多華丸・大吉さんがお気に入りです。2人ともなんでもこなせる。特に、大吉さんの微に入り細を穿つようなコメントは職人芸! 『THE MANZAI2014』の優勝も納得です」(40代・女性)
これまで中堅と言われる芸人の中では、さまぁ~ずやネプチューンの人気が高かったが、ここに来て上記2組の支持率が急上昇中。
「『ブラタモリ』(NHK)を祝してタモリさんに1票。おもしろさと知性を併せ持つ芸人さんがどんどん減る中で、タモリさんの異彩は別格。しかも、芸や知識をひけらかすわけではない。プライベートが謎なのも魅力的」(50代・男性)
「やっぱりさんまさん! 一世を風靡した芸人が衰えていくなかで、さんまさんだけは変わらず“お笑い怪獣”。“頑張った人だけが落ち込むことができる”など、さんまさんっておもしろいだけじゃなく、すごく元気になれる言葉を言ってくれるのも好き」(50代・女性)
「出川哲朗さん、ダチョウ倶楽部、江頭2:50のような常に身体を張り続ける人たちを尊敬します。だって20年、30年と自分の役割を貫徹しているんですよ。今の若手のお笑い芸人って哲学が伝わりにくく、仕事人としてはあまり共感できない」(40代・男性)
「テレビがおもしろかった時代」とも揶揄される昭和の時代を知っている芸人の存在感は、やはり40代以上にとっては特別のようだ。
「バラエティー番組が幼稚になったことで、芸人のタレント化が著しい。演芸場やショーパブで活動している芸人のほうがよっぽど芸人らしい。昨今テレビでブレイクしているお笑いの人は“おもしろい”というよりも“楽しい”人なだけ」(60代・男性)
「芸人とは畑が違いますけど、“芸”を持っているという点では落語家や講談師こそ芸(の)人なのでは? 売れっ子のお笑いタレントさんは、どんな形でもいいからネタをやってほしい。“そういう番組がない”などテレビのせいにしないでほしい」(50代・女性)
おもしろいって一体、何だろう?
「3月に亡くなった桂米朝さんは、“どんなにうまくなっても、どれだけ売れても、人間が大事やねん”とおっしゃっていた。どんな職種であれ最後は人間力なのでは? いつまでも人を魅了することのできるお笑い芸人こそ“おもしろい存在”だと思います」(60代・女性)