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『国民文化祭』臨席の鹿児島訪問では、ふだん見られないような笑顔も(10月31日)

 12月9日に52歳の誕生日をお迎えの皇太子妃雅子さま。宮内庁関係者は近況について明かす。

「雅子さまの今回の誕生日は、お疲れが残っているかもしれませんが、いつになく充実したものだと思います。長期療養に入ってからちょうど12年になりますが、これほど充実した年はなかったと思います。

 無理はしていただきたくないのですが、来年はさらなるご活躍が期待できるかもしれませんね」

 14歳の誕生日を迎えたばかりの長女・愛子さまのご成長や、秋篠宮家の次女・佳子さまへのフィーバーぶりで、療養に必要な“静かな環境”が保たれたことも、ご回復につながっていると言われている雅子さま。

 今年前半は、東宮御所内でのご接見や、ご説明が例年になく多かったが─。

 春以降は、両陛下から引き継いだ『こどもの日』関連の施設訪問を果たすと、負担が重いとされる宮中晩餐会も昨年に続いて出席し、南太平洋の島国・トンガも訪問された。

「夏には、両陛下から引き継いだ沖縄などの豆記者との懇談にも6年ぶりにご出席。10月には福島、鹿児島と月に2回の地方公務を12年ぶりに。途中退席にはなりましたが、園遊会へのご出席も12年ぶりとなりました」(宮内庁関係者)

 そうした“好調”ぶりは、早くも来年のご予定にあらわれているようだ。

「妃殿下の来年初めの予定が、以前に比べて早めに決まっています」と明かすのは、東宮職関係者。

「ここ数年は、お正月の行事の一部にお出ましの後、お疲れがでてしまうので、2月のご予定はあまり入れていなかったのですが、来年は入っています。

 東宮御所内でのご接見などですが、今から先の予定が組めるというのは、回復傾向にあるということだと思います」(同・関係者)

 次のような期待感を寄せる皇室関係者もいる。

「最近、回復傾向の雅子さまはお出ましが増え、“〇年ぶりの出席”と報じられることが多いですが、久しぶりのご活動として、宮中祭祀や記者会見へのご参加を期待したいですね」

 宮中祭祀とは、皇居の鬱蒼(うっそう)とした森のなかにある天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られている「賢所(かしこどころ)」や、「皇霊殿(こうれいでん)」、「神殿」からなる宮中三殿などで行われる伝統的な祭儀のこと。

「宮内庁のホームページには、元旦の四方拝(しほうはい)、春季皇霊祭から新嘗祭(にいなめさい)、大祓(おおはらい)まで、年間24の宮中祭祀が紹介されています。

 両陛下をはじめ皇族方が、国家の安寧や国民の幸せを祈り、歴代天皇の法事にあたる例祭もあります。

 宮中祭祀での祈りこそが、皇室にとって最も重要な責務だとする考えもあり、戦後はいわゆる公務ではなく皇室の“私事”とされましたが、両陛下は熱心に取り組まれてきました」(宮内庁担当記者)

 宮内庁によると、この中で皇后美智子さまがお務めになるのは元始祭(げんしさい)や各例祭をはじめ、神嘗祭(かんなめさい)など年に14回で、雅子さまも、同様の祭祀に参列されることになっている。

 しかし、長期療養が始まる直前の'03年9月の後は、'09年1月に『昭和天皇二十年式年祭の儀・皇霊殿の儀』に臨んだのを最後に、12年間で2回のご参列にとどまっている雅子さま─。

 美智子さまは、'13年10月のお誕生日に際しての文書回答で、宮中祭祀について、

「最近は身体的な困難から、以前のように年間すべてのお祀りに出席することはできなくなりました。(中略)昔ながらの所作(しょさ)に心を込めることが、祭祀には大切ではないかと思い、だんだんと年をとっても、繰り返し大前に参らせていただく緊張感の中で、そうした所作を身体が覚えてほしい、という気持ちが……」

と並々ならぬ思いと伝承への危機感を吐露されている。