先週12日、自民党の宮崎謙介衆院議員は謝罪会見で涙ながらに妻に詫び、同日、衆議院議長に辞職願を提出した。
「ひと言で申し上げると、私自身の非常に未熟な人間としての欲が勝ってしまった、ということだと思っております」
10日発売の『週刊文春』が、“ゲス不倫”と報じた非道。出産のため妻(自民党の金子恵美衆院議員)が入院している最中、自宅に34歳の女性タレントを連れ込んだのだから、言い逃れはできない。
地に落ちる前の宮崎議員は、“育休”のシンボル的存在だった。昨年12月、子どもが生まれたら育休を取ると宣言し“育休議員”として賛否を巻き起こした。家庭第一のよき夫、子ども第一のよき父親、として時の人になるも、化けの皮は瞬く間にはがれ落ちた。
会見で本人は、「多くの方から“踏ん張れ!”と言われました」「妻は大変厳しく、政治家としての自覚が足りない、と」「政治家としてけじめをつけるように言われました」と神妙に語る一方、週刊誌の直撃取材を振り返り「どうにかしてごまかせないものだろうか、お互いが黙っていれば大丈夫だから、と考えました」と本音を吐露した。
さらに、驚くことに、結婚後の女性関係について「その他の女性のことでございますが、これまで私も35年間生きてきたなかで、本当に恥ずかしい限りですが、いろいろな方々を傷つけてきたことはあったと思います」と、さらなる不徳を認めてしまったのだ。
「包み隠さずしゃべったということは伝わった」と好意的に受け止めるテレビのコメンテーターもいたが、2人のベテランジャーナリストは厳しい目を向ける。大谷昭宏氏は、こうバッサリ斬る。
「最低のバカですね。妻の妊娠中にまで欲望を我慢できないとは、動物的すぎる」
表では「育休」の取得を正々堂々と主張していただけに始末が悪いという。
「育休を、本当に事情があって取っている人たちにいい迷惑です。彼は夫婦そろって議員です。2600万円ほどの年収があるわけです。自営業の夫婦の場合、夫が休んだら店がつぶれてしまう。
ぬくぬくと過ごせる身でゆるい発言をして、そのうえ逆風を吹かせるとは……。現在、育休を取っている方々は、“どうせあいつみたいなことしているんだろう”という周りからの冗談に笑えなくなってしまいました」
表と裏の二面性を、鳥越俊太郎氏も次のようにアキレる。
「表舞台では先進的なことを言っているように見せかけて、何でこんなことを平気でできるのか、まったくわからない。政治家以前に、人間としてまさに“ゲスの極み”ですね」