大相撲の元関脇・旭天鵬の大島親方(モンゴル出身、友綱部屋)の断髪式が5月29日、東京・両国国技館で行われ、約400人がはさみを入れた。
「チャラい!(笑) なんか、スギちゃんに似てない?」
「イケメンですか?(笑)」
角界関係者は現師匠の友綱親方をはじめ、元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさん、横綱・白鵬など。歌手の野口五郎や小林幸子、放送作家の鈴木おさむなど、芸能界からも錚々たる顔ぶれが駆けつけた。
はさみを入れている際はときおり涙ぐむ姿を見せたものの、整髪後はすっかり晴れやかな表情になり、テレながら冒頭のようなおちゃめな発言をした親方。
「僕と違ってまじめで、性格がまるい人。みんなに愛される人。稽古場でもまじめでいつも汗を流していた」(元朝青龍)
1992年に初のモンゴル出身力士候補のひとりとして来日。その姿に憧れて、朝青龍、白鵬らが日本に渡ってきた。
2012年夏場所では、昭和以降最年長の37歳8か月で初優勝を果たす。40歳まで幕内を務め、幕内出場回数記録では史上1位の1470回を達成。「角界のレジェンド」と称賛された。
今後は友綱部屋付きの親方として指導する大島親方。「ゆくゆくは……」と、モンゴル出身力士では初となる部屋経営の希望も明かした。
撮影/高梨俊浩