「EXILEドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2015 “AMAZING WORLD”』で各地を回っているときには、まだ発表はしていませんでしたが、ソロでドームツアーを開催することは決まっていました」
ときおり咳き込みながらインタビューに応じてくれたEXILE ATSUSHI。まだ、リハーサルで痛めたのどが完治していない中での取材に、心苦しく思うことを伝えると「決めていたことですから」と、笑顔を見せる。メディアに露出する機会の少ない彼との貴重な時間を共有できることになった。
5月28日の京セラドーム大阪から幕を開けた、初のソロドームツアー『EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2016 “IT’S SHOW TIME!!”』。桑田佳祐、MISIA、小田和正、安室奈美恵、福山雅治に続き、5大ドームツアーを開催したのはソロアーティストとして史上最速(ソロデビューから約5年)の6人目。
そして、初日のステージで東京ドームの追加公演が決定したことをサプライズ発表したことで、ソロ歌手としては、史上“初”となる6大ドームツアーを行うこととなった。
「EXILEの“AMAZING WORLD”のように、ものすごい出演者の人数とド派手な演出をひとりのステージでやっている自分が想像できなかったんです。それならば、EXILEとはまた違った表現をしようと思い、最大限に音楽を届ける演出を追求しました」
総勢40名のビッグバンドを従えたATSUSHIの「盛り上がっていきましょう! IT’S SHOW TIME」というかけ声とともにスタートしたステージは、まさに音を贅沢に楽しむ時間となった。
途中、のどの不調を正直に告白しながらも「みなさんのおかげで、ここまで来ることができた。歌手人生をかけて歌いたい」と、新曲『Beautiful Gorgeous Love』や、新バンドプロジェクトRED DIAMOND DOGSの『First Liners』などのオリジナル曲やカバー曲を次々に披露。
「後半になって、声が出てきました。みなさんが起こしてくださった奇跡です!」と、約3時間に及んだソロステージを走りきった。
9月3日の札幌ドーム公演まで続くツアーは、始まったばかり。発表されたばかりの東京ドーム追加公演ではスペシャルゲストが出演するかもしれないとのうれしい情報も。
「ものすごく収穫のあるツアーになりそうです。このツアーを終えたときに、EXILE ATSUSHIとしての次のステージが見えていたらいいですね」
撮影/廣瀬靖士