ザク切り前髪からパッツン前髪に進化した木村文乃。
「前髪で雰囲気がすごい変わるみたいで。“誰だかわからなかった”って言われました(笑)」
『ケイゾク』『TRICK』の堤幸彦監督が構想に20年を費やしたコミカルミステリードラマ『神の舌を持つ男』が、いよいよスタートする。
「堤監督とは以前、映画『イニシエーション・ラブ』でご一緒させていただいて、すごく楽しくて。次にお誘いがあったら“絶対一緒にやりたい!”って思っていたので、お話をいただいたときはうれしかったです。でもプロットを読んでいくうちに“いや、これ、できるか?”ってすごく不安になりました(笑)」
今回演じる甕棺墓光という役名もスゴイが、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女というキャラ設定にも驚き。
「なぜ私をこのキャラに選んでくださったのかなって(笑)。でも監督が言ったことをやったら絶対に面白いものができるって信じているので、要望には絶対応えたいと思ったんです。監督に挑まれ、挑みつつみたいな。“できなかったらいいよ。でも、できたら面白くなるよ”って言われている気がして、毎日自分のお尻を叩いて撮影に挑みました」
そんな撮影現場は毎日がハプニングだったそう。
「あるとき台本に“大声で歌う”とあって。“絶対、気持ちいいから”って押し出されたんですが、恥ずかしかった! 人生最大の辱めを、そこで受けました(笑)。しかも、カットが全然かからない……!!」
いろんな意味で大変な撮影だったと、笑顔で振り返る。
「共演の向井(理)さんと(佐藤)二朗さんは晩酌仲間で、スタンバイ時間は仲よくお話しされていて盛り上がっていたようです。でも、せっかく温泉地に行ったのですが、日々追われていたこともあって、ゆっくり湯船に浸かる元気もなく……私はいつも終わってメイクを落としてバタンキューでした(笑)」
撮影ではこんなことも。
「毎話変わる私の衣装にも注目です! なんとゴスロリ姿も! その回、隣に並んだときの二朗さんの“テディベア感”がスゴイ(笑)。二朗さんも言っていました。“僕と共演すると女優さんはみんな喜ぶ”って。二朗さんすごく大きいから、華奢に見えるって喜ばれるそうです(笑)」
出演作品も多く多忙な日々を送る彼女だが、そこでリフレッシュになるのが“料理”だそう。彼女がインスタグラムにアップする手料理の写真は“ふみ飯”として話題に。
「一時期、仕事が忙しくなって外食100パーセントのときがあったんです。でも、外食って全部おいしいし、味も濃いから味オンチになっちゃうって思い、自炊を始めました。料理っていろんなことをやらなきゃいけないから、余計なことを考えられない(笑)。考えることをやめると、気持ちがリセットされるんですよ。最近はお味噌汁にハマっています!」
それでもさすがは女優。身体を鍛えることも忘れない。
「運動はキックボクシングをしています。私、代謝が悪いのか全然汗をかかなくて。だから最近は45分×2セット! 体重も、もう少し落としたいなって思っています」
普段はスカート派? パンツ派?
「パンツ派! スカートもほとんどロングのものしか持ってないんです。パンツもデニムばっかり!」
美容で気をつけていることは?
「私、肌が弱くて。普段から長時間メイクをしないようにしたり、化粧品も自然派を使うように心がけています」
◎ドラマ『神の舌を持つ男』
“絶対舌感”を持つ男・朝永蘭丸(向井理)が流浪の古物骨董屋・甕棺墓光(木村文乃)と宮沢賢治の末裔(?)・宮沢寛治(佐藤二朗)とともに、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて全国の温泉地へ。ところどころにギャグやパロディー、オマージュが散りばめられており、監督の遊び心も満載。毎回登場する“濃い”ゲストにも注目。7月8日(金)スタート TBS系(金曜夜10時~)。
撮影/伊藤和幸