ブログやTwitterで婚活指南が好評を得ている、ライター・仁科友里さんの短期集中連載「仁科友里の必殺! 婚活仕事人」。第5回は、現在テレビ出演を休止しているお笑い芸人・アジアン・隅田美保から、“婚活がうまくいく環境”について学びます。

出会いの数を増やせば婚活がうまくいく?

 婚活イコール男性と出会うこと。

 こう考えている婚活女子は多いのではないでしょうか。出会える婚活スポットが特集されるのも、「出会いの数が婚活の決め手」と考える女子たちのニーズがあってこそだと思います。

 もちろん男性と出会うことは、重要です。けれど、共通の知人がいないなど、共通点のまるでない男性との出会いをやみくもに増やすことを、私はあまりおすすめしません。なぜなら、男性の身元を確認するすべがないから。婚活の場には、プロフィール詐欺や独身詐欺がいます。“婚活”という名前がついていても、出会い系の延長と考えている男性も少なくありません。

 出会いの数を増やす前に、婚活女子にチェックしてほしいのは、婚活の環境がよいかどうかです。婚活環境がよくない具体例をあげてみましょう。

 29歳の婚活女子Eさんから、こんなメールが届きました。

「母はずっと医師と結婚しなさいと言っています。彼氏ができても、医師でないと露骨に嫌な顔をします。やはり母の言うとおり、医師の人と結婚したほうがいいのでしょうか」

 28歳の婚活女子Fさんは、友人との関係に悩んでいます。

「友人が読者モデルをしていて、大手企業の男性との合コンに呼んでくれるのですが、いつも引き立て役です。私が気にしすぎなんでしょうか? 正直、大手企業の男性とは知り合いたいです」

 よい婚活環境とは何か。それは、善悪や好き嫌いではなく、“メリット”を与え合える人で周囲を固めることです。

 たとえば、Eさんのお母さんのように「〇〇(職業)な人と結婚してほしい」と言ってきた場合、婚活女子のみなさんはもう十分大人ですから、「自分のことは自分で決める」と言ってほしいところです。

 しかし、実際はお母さんの言葉に決断を左右されやすい婚活女子も多いことでしょう。そういう場合は、お母さんに〇〇の人が在籍する結婚相談所の入会金を払ってもらいましょう。お母さんは自分好みの婿が迎えられる、婚活女子はお母さんに、金銭的、精神的な味方になってもらえるという“メリット”があります。

 Fさんの場合は、お友達の誘いを断れないのは、「わざわざ誘ってくれた」という“厚意”が嬉しいからでしょう。しかし、婚活の際に優先すべきは、“気持ち”ではなく“メリット”です。Fさんは合コンで収穫がない上に、婚活で一番重要な“自信”を失いかけましたから、まったく“メリット”がありません。一方、読者モデルは新しい男性との出会いがあったわけですから、“メリット”はあります。

 有名企業の男性との出会いがほしければ、“メリット”をともにできる婚活仲間を数人作って、みんなでツテを探すほうがよっぽど効率的です(婚活仲間の選び方についてご興味ある方は、拙著「間違いだらけの婚活にサヨナラ!」をご参照ください)。