■その5:天気や季節で変わる動物の様子を楽しむ
「動物園は雨の日だっておもしろいんです。ほら、ふだんはまばらにいるカンガルーが1か所で雨宿りしているでしょ?」と北澤先生はうれしそう。
雨の日は人気動物をひとり占めできるかもしれないし、水浴びが好きな動物がイキイキとした姿を見せることもある。また、人が少なければ飼育員と直接話ができるチャンスも!?
■その6:「ここでしか」な動物と出産情報を入手
珍獣や赤ちゃん目当てに出かけるのも楽しい。「ズーラシアではさまざまな動物の繁殖実績があるのでチャンス大。サイトやSNSで情報収集を!」
■その7:かくれんぼや鳴きまねで動物と仲よくなろう
「動物も人間を見ています。こちらの動きや呼びかけに反応してくれる動物は少なくありません。トラなら、自分が獲物になったつもりで物陰からかくれんぼすれば気を引けることも」と北澤先生。鳴きまねも効果的。ただし、神経質な動物にはNG。また、ほかの人の迷惑にならないよう。
■その8:動物オタクな飼育員に話しかけよう
「僕もそうでしたが、飼育員は動物が大好きでこの仕事を選んだ、筋金入りの動物オタク。クールな顔で仕事していたって、本当は担当する動物のことを知ってもらいたくてたまらないんです」と北澤先生。手が空いていそうなタイミングで話しかければ、いろいろ教えてくれるはず。
■その9:目・鼻・足など1か所にしぼって見比べて
動物の体の一部に注目して見比べるのは、観察眼を養ういい方法。「例えば、目だけに注目しても、大きさ、横についているか前についているか、瞳孔の形など、本当に多種多様。足(脚)も、動物ごとにそれぞれ個性的な形をしていて、必ずそれには理由がある。なぜ、こんな形なのかゲームのように予想し合うのも楽しい」
■その10:動物ウンチクを仕入れて出かけよう
動物ウンチクを事前に調べて、披露しよう! 北澤先生の著書『獣医さんだけが知っている 動物園のヒミツ 人気者のホンネ』も参考にしてみて♪
展示方法の違いを知っておこう!
展示方法はさまざま。主に以下のような方法がある。
●生態展示
動物が自然界ですんでいた環境に近い状態(水辺の動物、砂漠の動物、山岳地の動物etc)を再現。複数の動物が混合飼育される。
●行動展示
動物本来の行動を引き出したり(空飛ぶ動物、泳ぐ動物etc)、その動物ならではの能力を強調して見せるためのレイアウトや仕掛けがある。
●地理学展示
生息する地域ごと(アフリカの動物、アジアの動物etc)にまとめて動物を展示する方法。
●通俗的配列
生物学にとらわれず、童話などに即した展示(うさぎと亀、鶴と亀、3匹の子ぶたetc)や就学前幼児など親子で公園として使えるようなレイアウト。