――韓国では整形直後でも普通に出歩く人がいるなど、あまり整形を隠さない風潮なんだと思います。しかし日本では、整形後は「ダウンタイム」といって長期間引きこもったり、整形した事実そのものを隠したがる傾向にありますが、整形に対する意識は国民性で違うと思いますか?

高須韓国でもだんだんオープンにしなくなってますよ。マインドが日本的になっているというか。とはいえ、“家族にも友人にも絶対ヒミツ!”という日本よりは、オープンだろうけどね」

――なるほど。では、日本の整形界で今はどんな顔が人気ですか?

高須「微調整、かな? もともとの顔を生かし、気になるところをケアするレベルの施術だね。以前はスーパートンガリフェイス(※編集部注:あごを鋭角にとがらせた顔)が人気だった中国でもそうだけど、今、整形の志向はナチュラルなんですよ。だから、ガッツリとプロテーゼ(※編集部注:身体の中に埋め入れる人工物のこと)を入れた鼻に幅広二重は人気ないね。タレントの写真を持ってきて、“この顔にして!”なんてオーダーもほぼないし」

――そうなんですね。それは欧米などでも同様でしょうか?

高須「でしょうね。ミランダ・カーみたいに、ちょっとファニーな可愛さが支持されたり。メイクと整形って、ある程度連動すると思うけど、世界的にナチュラル美ブームなんでしょう」

――ちなみに、あの韓国人女優のようなパンパン、ツヤツヤの肌になれるという美肌注射は、院長的にいかがでしょうか?

高須「美肌メニューはレーザーでも注射でも点滴でもいつでも人気だけど、アレは実は人工的にムクミを作ってるんだよ。みんな、塩分高いものとお酒を深夜に飲み食いしてみなよ! 翌朝、注射後の顔になれるよ!

――ギャー!! 衝撃的な事実!! 

高須「もっと簡単に体験したかったら、うつぶせ寝ね。枕に顔をべったりつけて寝るだけで、アノ顔になれますよ~」


<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)