「みんな福山みたいな曲がいい! とか思ってんでしょ!?」
7月末に下北沢のライブハウスでそう話したのは、江口洋介。“福山”とは、もちろん福山雅治のことだ。公の場でまさかの福山批判? と、思いきや……。
「この日は江口さんの音楽ライブが行われていて、曲間のMCで福山さんに触れてたんです。 “ハードな曲ばかりで……。江口洋介ってこんな曲ばっかり! 福山みたいな曲がいい! とか思ってるんでしょ!?”って(笑)。
江口さんが今、ライブで披露するのはいわゆる“ロック”な曲が多く、ラブソングが中心の福山さんと比べると激しい曲調が多いので、自虐的な冗談でそう話していましたね」(会場を訪れたファン)
江口は、昨年5月に20年ぶりに音楽ライブを開催。以降、俳優と並行し、音楽活動にも力を注いでいる。
「'87年に映画『湘南爆走族』でデビューした江口さんは、役者のイメージが強いですが、役者デビューの翌'88年にCDデビューし、12枚のアルバムをリリースしています。現在のライブでは、昔のソロ曲とともに新曲も披露していますね」(音楽ライター)
冒頭の福山とは『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)で共演。また現在放送中のドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)では、主題歌を福山が担当しており、出演俳優と主題歌の歌手として“共演”している。この日の“福山イジリ”は1度だけではなく、何度も続いた。
「福山さんの『桜坂』を引き合いに出して“オレだって『梅坂』とか(作ろうかな)……”“どっかの屋上で、ジョニー・デップと……なんで俺じゃないんだ!”なんて(笑)。会場は大笑いでしたよ」(前出のファン)
ジョニー・デップとは、福山がギターセッションする形で彼と共演したアサヒビールのCMのことだ。
こんな笑いを誘う江口のMCを、ファンとともに見つめていたのは、愛する妻だった。
「この日のライブには、奥さまの森高千里さんも来ていましたよ。江口さんは、昨年以降、何度かライブをやっていますが、森高さんはだいたいいらっしゃっているようです」(前出のファン)
これからはデビュー当時のように、歌手としても活動していくのだろうか?
「今回のライブが7月末で、次回は10月とかなりハイペースで開催しています。『恋をした夜は』、『愛は愛で』など映画やドラマの主題歌にもなったヒット曲もありますが、'99年以降は俳優活動に絞り、ほぼ歌手としての活動をしてきませんでした。
ライブも小さなライブハウスで開催するなど、ひっそりと昔の仲間たちと楽しんでいる感じですが、昨年以降、これだけ頻繁にライブを行ってきています。もしかしたら新曲のリリースなどもあるかもしれませんね」(前出・音楽ライター)