将棋界では、“ヒフミン”こと加藤一二三九段(77)が人気者になったが、柔道界でも“ヒフミン”が脚光を浴びている。

 兵庫県出身の阿部一二三初段(20)で、“怪物”と呼ばれる168センチのハンサム・ガイだ。

成田空港に到着後、金メダルを手に取りポーズをとる阿部一二三選手(9月5日) 撮影/齋藤周造

 8月下旬にハンガリーで開かれた世界選手権で初出場ながら、男子66キロ級で6試合中5度の一本勝ちで頂点に。

 一躍、3年後の東京オリンピックのホープとなった。

 大会前にすでに成人していたが、「世界柔道で優勝するまでは飲酒はしない」と断言。

 優勝後の打ち上げでついに“解禁”したことを打ち明け、「優勝してコーチたちとビールを飲めてうれしかった」と笑顔で振り返った。