拡散することで支援者を増やすチャンスができるため、クラウドファンディングはSNSと相性がいいという。しかし、目にする人が多くなると、批判の目にもさらされる。

真木よう子のフォトマガジン企画は、批判を呼び、撤回。真木はSNSを閉鎖(HPより)
真木よう子のフォトマガジン企画は、批判を呼び、撤回。真木はSNSを閉鎖(HPより)
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 真木よう子は自主制作の“フォトマガジン”の制作資金をクラウドファンディングで募り、それを『コミケ』で売ろうとしたため“自分のお金でやれ”などと批判され自身のSNSが炎上。目標金額の79%にあたる約640万円が集まったが、企画は途中で打ち切られた。

「山田さんの企画も、すでに目標金額は達成していますが、“こういう商売に手を出してほしくない”など、少なからず批判する人もいました。山田さん自身は、“勝手に騒ぎが起きているだけ”と、意に介していないようですが」(前出・スポーツ紙記者)

お金よりも広告効果

 批判の根底にあるのは、“芸能人はお金がある”というイメージだ。ある芸能プロ関係者は、

「内容がどういったものでも、批判の声が上がるので、事務所としてはやることを止めることはありませんが、全面的に賛同はできないというか……。ただ、事務所のお金ではなく、タレントの力でお金を集めているので、その面は会社としてもすごく喜ばしいことではありますね」

 芸能人とクラウドファンディングの組み合わせについて、前出の坂本氏は、

「芸能人がクラウドファンディングに手を出すと、“お金があるんだから、自分でやれ”と批判されます。しかし、彼らの場合は、必ずしもお金が目的ではなく、ブランディングが目的であったり、 “新しいこと、面白いことをやっている芸能人”というイメージをつけたい、という思惑でやっていたりもします。お金よりも広告効果を狙ってやっている方が多い印象です」

 新しいイメージを強く印象づけたいのか、最近クラウドファンディングと強い結びつきを感じさせるのが、現在は“のん”として活動している能年玲奈

「8月に、クラウドファンディングサイトの運営会社とタッグを組み、のんさんの自主音楽レーベルは、そのサポートを受けることになりました。どのような形でのサポートになるかわかりませんが、彼女のライブや音源の発表などに関して資金集めのサポートをしていくのかもしれません」(レコード会社関係者)

 10月から東京都はクラウドファンディングにかかる手数料の一部補助を開始。利用者は増えていくだろうから“自由”になったあの3人も?