そんな手紙の力を使って、自分自身の思いを綴(つづ)ったことはある?

僕は、藤吉みたいにマメではありません! メールもLINEも返信が遅くてマネージャーさんにも怒られています。プライベートだけじゃなく、仕事関係でも“筆無精”。

 もうすぐ30歳にもなるのに“ホウ・レン・ソウ”(報告・連絡・相談)ができてないと思うと、非常に恥ずかしくなります。本当に直したいとは思っているんですけど、どうすれば直せます?(笑)」

 では、遠距離恋愛はできなさそう?

マメじゃないですからね……。自分の妄想の中ではうまくいく気がするんですけど、現実に置き換えたときに、はたして妄想どおりにいくのかなと思うと……、難しいかな(笑)

 そもそも藤吉は、てんのどんなところに惹かれたと思う?

やっぱり笑顔だと思います。(新井)美羽ちゃんが演じた幼少期のてんちゃんの笑顔。まだ好きという段階ではないけど、無意識にこの子をもっと笑わせたいと思ったのかな、って。そう思わせるのがてんちゃんの魅力だし、わかなちゃんが演じる大人になったてんちゃんと再会したとき、違う感情でドキッとする。そこから本格的な“恋”というものがスタートするんだと思って演じました」

 これから、藤吉はてんとふたりで笑いに人生を捧げていくことになる。

僕は“笑い”って、薬みたいなものだと思うんです。心の薬というか、イヤなことやつらいこと、悔しい、じれったいという感情が漫才やお笑い番組を見ていると解消されるじゃないですか。

 悩んでいる現状や、不安を抱えた自分が、笑うことで一瞬なくなるというか。僕は、藤吉とてんちゃんのふたりは、みんなの心の医者になろうとしているのかな、と思っています

来週は怒濤の展開!

 藤吉との結婚を認めない、父・儀兵衛(遠藤憲一)のもとから駆け落ちし、大阪にある藤吉の実家に身を寄せたてん。だが藤吉の母・啄子(鈴木京香)は、ふたりの結婚を認めず、てんを女中扱いする。しかも、啄子が決めた藤吉の許嫁(いいなずけ)、楓(岡本玲)と、商いで勝負をして、勝ったほうを藤吉の結婚相手にする、と宣言。はたして、てんに勝算は――。